外貨を獲得するメリットって何?日本円を稼ぐだけだとダメなの?具体的に外貨を稼ぐ方法を知りたい。
今回はこうした悩みを答えます。
本記事で学べること
- 外貨を獲得するメリット
- 外貨を獲得するデメリット
- 外貨を獲得する具体的な方法5STEP
本記事を書いているぼくは現在、海外のWebマーケ企業の正社員として働いています。フルリモートで働いており、給料はドル。2023年12月から外貨を獲得し始め、2024年は累計500万円ほど外貨を稼いでいます。
本記事では、そんな僕が外貨獲得のメリット・デメリットと、具体的に外貨を獲得する方法を実体験ベースで解説します。
「円安やばい!」みたいなニュースを見て、外貨を獲得したいと考えている人も多いですよね?本記事を読めば、そんな方々も外貨を獲得する第1歩を踏み出せるはず。それでは、解説していきます。
「外貨を獲得する」とは?
まずは、外貨を獲得するという意味を定義しておきます。
外貨とは、日本円以外の外国通貨のこと。例えば、ドルやユーロ、ポンドです。そして、外貨獲得とは、それらの外国通貨を獲得することを指します。
なお、「獲得」といってもさまざまな方法があります。それが以下のとおり。
- 海外のクライアントから外貨で報酬をもらう
- 海外でビジネスをする(商品販売、海外輸出)
- 外貨預金をして金利差で利益を得る
- 外貨建て外国株式や外国債券に投資する
本記事に関しては、いちばん上の「海外のクライアントから外貨で報酬をもらう」にフォーカスして外貨を獲得する方法を解説します。実際、ぼくもこの方法で外貨を獲得しています。
外貨を獲得せずに日本円だけ稼いでいるとやばい理由3選
結論として、外貨を獲得せずに日本円だけ稼いでいるとやばいです。その理由は以下のとおり。
- 円安によって相対的に資産が減る
- 日本人が海外に進出しにくくなる
- 日本円が安全通貨でなくなってきている
それぞれ理由を解説していきます。
①円安によって相対的に資産が減る
いちばんの理由は円安リスクです。外貨を獲得せずに日本円だけに頼っていると、かなり危ない。円安が進むほど、相対的に資産が減るからです。
円安についてもう少しわかりやすく解説しますね。
円安とは、日本円の価値が他の通貨に対して下がることです。たとえば、アメリカを旅行中にマクドナルドで3ドルのハンバーガーを買う場合を考えてみましょう。
- 円安前:1ドル100円のため、実質300円で買える。
- 円安後:1ドル150円のため、実質450円を払う必要がある。
上記の例はすこしおおげさにしましたが、これが円安です。円安が進めば進むほど、海外旅行で払うお金が増える、つまり、相対的に資産が減っています。
②日本人が海外に進出しにくくなる
円安によって相対的に資産が減ることで、日本人が海外に進出しにくくなるのも問題です。
いちばんわかりやすいのが海外旅行ですね。たとえば、円安が進めば進むほどアメリカなど物価の高い国にはいけなくなります。
ぼくはこの前アメリカ・イギリスを旅行してきましたが、割とギリギリで生活していました。
外貨を稼いでいるぼくですらこの状況です。日本円しか持っていない人は「そもそもアメリカ・イギリスに行けない」という状態になるはずです。
実際、アメリカを旅しているときは、ロサンゼルス以外日本人に1人も会いませんでした(ロサンゼルスは大谷翔平効果で日本人がけっこういました笑)。
煽っているように聞こえたらごめんなさい。でもこれが外貨を獲得していない人の現実です。
③日本円が安全通貨でなくなってきている
もうすこしマクロな話をしてみます。ちょっと前は、「日本円=安全通貨」だという認識がありました。
しかし、最近は、日本円が安全通貨でなくなってきていると言われています。具体的なエピソードがこちら。
- 昔は「有事の円買い」と言われていた。日本円は価値が安定していたため、世界経済でリスクが発生した際に、円が買われていたため。しかし、コロナ禍では日本円ではなく米ドルが買われていた。
- 2011年3月の東日本大震災では、円の価値が急騰。一方で、2024年1月の能登半島地震では、円の価値が下落。
どちらも日本円の安全通貨としての地位が弱まっていることを表していますね。
日本円が安全通貨としての地位を弱めると、日本の信用も低くなります。結果、経済成長がさらに鈍化したり円安が加速したりします。
グローバルな視点で見れば、日本円しかもっていない人は、この国力の低下にどんどん巻き込まれてしまいます。
外貨を獲得するメリット
では、外貨を獲得するメリットは何なのか。世間一般の答え+ぼくの実体験に基づく意見がこちら。
- 円安によるリスクを回避できる
- 収入がアップする可能性が高い
- 海外情報が入ってきやすくなる
上記のポイントをそれぞれ解説していきます。
円安によるリスクを回避できる
外貨を獲得する最大のメリットは、円安によるリスクを回避できることです。ドルやユーロなどの外貨を獲得していれば、日本円の価値が減っても、資産は減りません。むしろ増えることもあります。
円安時になったときに、日本円しか持っていない人と、日本円とドルを持っている人を比べてみます。
日本円しか持っていない人
- 円安前(1ドル=100円):100万円=1万ドル
- 円安後(1ドル=150円):100万円=6666.7ドル
- 額面は変わらないが、円の価値は下がっている
日本円とドルを持っている人
- 円安前(1ドル=100円):50万円(日本円)+50万円(ドル)=100万円
- 円安後(1ドル=150円):50万円(日本円)+75万円(ドル)=125万円
- 円換算で25万円増えている
上記のように、日本円だけでなく、ドルやユーロなどの外貨に分散投資しておけば、円安によるリスクを回避できます。
収入がアップする可能性が高い
外貨を獲得するもう一つのメリットは、収入がアップする可能性が高いことです。外貨を獲得するということは、海外企業に就職したり、海外クライアントから報酬をもらうということだからです。
たとえば、アメリカの企業やクライアントはアメリカの物価にあわせて給料決まっているため、日本の物価より高いアメリカの仕事を獲得できれば、収入はアップします。
ぼくもイギリスの会社に転職しましたが、前職と比べると収入は1.5倍以上になっています。しかも日本にいながらフルリモートで働いているため、かなり余裕をもって暮らせています。
また、UpworkやFreelancerなどの海外クラウドソーシングの案件を見てみると、日本よりはるかに単価が高いことがわかります。収入アップしたい方は、外貨獲得に注目するのがおすすめです。
海外情報が入ってきやすくなる
最後のメリットは海外情報が入ってきやすくなるということです。というのも、外貨を獲得すると、海外との接点が増えるからです。
ぼくの場合、これまでは日本国内のSEO情報しか収集していませんでした。しかし、海外メディアのSEOエディターとして働き始めてから、海外のSEOのプロが実践しているノウハウを現場で知ることができました。
この例だけじゃなく、外貨を獲得するためには海外情報に目を向ける必要があります。こういった意識改革も外貨獲得する一つのメリットだと思っています。
外貨を獲得するデメリット【注意点】
外貨を獲得することはメリットだけでなく、デメリットも存在します。その内容がこちら。
- 外貨獲得による利益が得られるとは限らない
- 外貨から日本円に変える際に手数料がかかる
- 外貨を稼ぐにはさまざまな準備が必要となる
それぞれかんたんに解説します。
外貨獲得による利益が得られるとは限らない
外貨を獲得すれば必ず利益・収入がアップするわけではありません。ここまでの話はあくまでも可能性の話。経済は複雑だし、必ずしも円安がこのまま進行するとは限らないですからね。
2024年7,8月あたりのように急に円高に振れる可能性もあります。仮に外貨しか持っていなかった場合、資産は減ります。
結論、日本円も外貨も両方持とうね、ということです。分散投資しておくのが、いちばん安全です。
外貨から日本円に変える際に手数料がかかる
外貨を稼いだ場合、収入を日本円として使うためには為替手数料がかかります。割と手数料は高く、受け取り額が減ります。
海外送金を行う際にも送金手数料が発生します。とはいえ、最近はWiseのように手数料が安いサービスも登場しています。
なので、外貨のままガチホ(長期保有)しておけばぶっちゃけ問題なしです。
ちなみに、ぼくも給料の一部をWiseに送金して保有しています。逆に生活費のために日本円に換金しても、ぼくの会社では手数料0なので問題なしです。
こんな風に外貨に関する手数料は年々改善されている気がします。
外貨を稼ぐにはさまざまな準備が必要となる
ぶっちゃけ、外貨を獲得するにはいろんな準備が必要です。
- 外貨を稼ぐ準備
- 外貨を受け取る準備
- 外貨を保有する準備
また、ぼくはほぼ英語を使わずに海外転職できちゃいましたが、外貨を稼ぐには最低限の英語力は必要です。
では、その準備を具体的にどう進めればいいか。下記で解説していきます。
外貨を獲得する方法【5STEP】
最後に外貨を獲得する方法をたった5ステップで解説していきます。その手順はこちら。
- Wiseなどの外貨受け取りサービスを始める
- LinkedInアカウントや英文履歴書をつくる
- 海外クラウドソーシングサイトに登録する
- 最低限の英語力を身につける
- 日本で海外に通用する実績をつくっていく
順番に見ていきましょう。
①Wiseなどの外貨受け取りサービスを始める
外貨を稼いだとしても、その外貨を受け取る場所がないとですよね笑
たとえば、ぼくのように海外企業からもらった給料を日本の銀行に送金してもらうことも可能です。ですが、それでは結局外貨としては保有していないんですよね。
そこで、外貨を保有するためのおすすめサービスを紹介します。それがこちら。
他にもPayPalなどで受け取る方法もありますが、WiseやRevolutのような海外送金サービスが特に便利です。もともとは海外送金のためのサービスなので、海外送金もスムーズ。それだけでなく、外貨用銀行的な使い方もできます。
また、企業によっては暗号資産(仮想通貨)で給料を振り込んでくれる場合もあります。ぼくの会社もビットコイン給与に対応していました笑暗号資産取引所はどちらにせよ将来的に必ず必要になるので、今のうちに開設しておきましょう。
②LinkedInアカウントや英文履歴書をつくる
続いては、外貨を獲得するために海外案件を取る準備です。最初の方法は、海外案件を受け身で取る方法です。それがLinkedInの活用。
LinkedInとは、ビジネス用SNSの一つで、海外では当たり前のように使われています。というか、LinkedInがないと海外就職・転職とかやっていけないレベルです。
LinkedInのプロフィールを最適化すると、企業側からあなたをスカウトしてくれます。外貨を稼ぐうえでもっとも重要なステップといっても過言じゃないかもです。実際、海外の採用方法では主流になってきています。ぜひLinkedInの英文プロフィールの作り方を参考につくってみましょう。
もし「作り方がわからねえ!スカウトが全然こない!」という悩みを抱えている方がいれば、相談に乗ります。詳細は下記をご覧ください。
» LinkedInコンサルの詳細はこちら(準備中ですm(_ _)m)
③海外クラウドソーシングサイトに登録する
海外案件を取る準備の2つ目は、海外クラウドソーシングに登録する方法です。日本人も使いやすい海外クラウドソーシングは下記のとおりです。
海外クラウドソーシングのおすすめでは他のサイトも紹介していますが、とりあえず上記を登録しておけば問題なしです。
ちなみにLinkedInを先に最適化しておくと、各クラウドソーシングサイトのプロフィールもすぐに作れます。
④最低限の英語力を身につける
日本人がいちばん嫌がるところですね。外貨を稼ぐ、つまり海外案件を獲得するためには、最低限の英語力は必要です。
とはいえ、今は以下のようなツールがあるので割と問題はないはず。
- Grammarly:AI搭載の英文添削サービス。まじで精度高い。
- DeepL:有名な翻訳サービス。Google翻訳より自然な翻訳をしてくれます。
- ChatGPT:ご存知、万能AIサービス。なにかに困ったらすぐ頼りましょう。
- Google Meet:Googleが提供するビデオ会議サービス。字幕翻訳があります。
とりあえず上記を登録しておけばOKです。ぼくは運良く英語面接などがなかったので、英語を使わずに外貨を獲得できました。
ちなみにぼくの知り合いであるあしなさん(@web3bloger)も外貨を獲得していますが、面接で英語ボロボロだったけど翻訳機能などを駆使して採用された、とおっしゃっていました。
詳しくは、くろますおさんのニュースレターにあるあしなさんのインタビューをご覧ください。必見です。
⑤日本で海外に通用する実績をつくっていく
すみません、最後だけ厳しい話を書きます。日本で実績が何もない人が外貨を獲得するのは難しいかもです。
これは国内・国外問わずですが、クライアントは実績のない人を採用しようとは思いません。とくに海外は言語が通じない分、数字などの実績を重視します。
僕の場合は、このブログでのPV数や月間収益などの数値的な実績を評価されて海外企業に採用してもらえました。なので、まずは日本で数値的な実績をつくっておきましょう。
■実績がなくてもOKな案件あり
とはいえ、そこまで実績がなくても挑戦できる海外案件もあります。たとえば以下のとおり。
- AIトレーニング用ライター
- 日本語翻訳
- 日本語インタビュー
上記以外にも単価は高くないですが、アンケート回答などのかんたんなタスクもあります。特にClickworkerなどに多いです。
日本ではスキルが必要な仕事で実績を増やしつつ、海外のスモールタスクで外貨を獲得する経験をしとく、というのが今の最適解かなと思います。
まとめ
本記事では、外貨を獲得するメリットから具体的に稼ぎ始める手順を解説しました。
今後、ますます日本経済は厳しくなり、円安も加速すると思います。そのリスクを回避するには個人で外貨を稼げる力を身につけることが重要です。
ぼくは外貨を獲得し始めてから人生が変わりました。
- 前職から年収が 1.5 倍以上になったり…
- 欧米を旅する金銭的な余裕ができたり…
- 海外にいる優秀な人たちに出会えたり…
- 海外でも戦えるという自信がついたり…
- 新しいことに挑戦する余裕ができたり…
そんな経験をもとに、もっともっと日本人が海外に出る環境をつくるのが今の目標になっています。
この記事を読んでいるあなたも、まずは本記事で紹介した「外貨を獲得する方法5STEP」を参考に、外貨獲得の第一歩を踏み出してください。
それでは、また。
外貨獲得に関するよくある質問
外貨を持つ意味は?
外貨を持つ意味には、以下のようなことが挙げられます。
- リスク分散による資産の防衛
- 経済的な不安の軽減
- 外貨預金による高金利の利益
一方で、為替リスクや日本での実用性が低いなどの注意点もあります。
外貨獲得手段には何がありますか?
外貨を獲得する手段には以下のような方法があります。
- 海外クラウドソーシングで稼ぐ
- 海外企業に就職・転職する
- 海外向けにビジネスする
- 外貨預金する
- 外国債券や外国株式に投資する
このほかにも海外アフィリエイトなど、外貨を獲得する手段は色々あります。
外貨獲得の方法にはどのようなものがありますか?
個人が外貨を獲得する方法のおすすめは、「海外案件の受注」です。たとえば、UpworkやFreelancerのような海外クラウドソーシングサイトを使えば、海外案件を受注できます。
また、ぼくのように友人のリファラルやLinkedInを活用すれば海外転職も可能。詳しくは外貨を稼ぐ方法で解説します。