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日本と海外の労働時間の違いは?1日平均を比較【実体験あり】

日本の企業でがんばって働いているけど、残業が多すぎて辛い…。日本の労働時間は長いっていわれるけど、海外の労働時間はどれくらいなんだろう?日本と海外の労働時間の違いを知りたい。

悩んでいる人
うぃる

今回はこうした悩みを答えます。

本記事で学べること

  • 海外企業で働くぼくの労働時間
  • 海外の労働時間は1日にどれくらい?
  • 日本の労働時間が海外平均より低い理由3選

本記事を書いているぼくは海外のWebマーケ会社で働いています。先に結論をいうと、ぼくは海外企業に転職したことで労働時間は約1/2になりました。それだけでなく、給料も倍くらいになりました。

本記事では、そんなぼくの実体験はもちろん、海外の労働時間に関する論文や文献をもとに、日本と海外の労働時間の違いについて解説していきます。外貨獲得や海外転職を目指す人はぜひどうぞ。

海外企業で働くぼくの労働時間

海外で労働時間を短縮しながら働くぼくのイメージ

冒頭でも述べたように、海外企業で働くぼくの労働時間は、日本にいるときと比べて激減しました。まずは、実例のひとつとして、ぼくの海外での労働時間について紹介していきます。

なお、ぼくの労働環境は以下のとおり。若干、下記のバイアスが入ることを踏まえて読んでみてください。

  • 海外のフルリモート企業
  • 労働時間の計測や申告なし
  • Webメディアの編集兼ライターのため成果が可視化されやすい

ぼくの労働時間=1日4時間くらい

まずは結論から。海外企業で働くぼくの1日の労働時間は平均約4時間です。しかも、ふつうにフルタイム分の給与をもらえています。

「そんな働き方で会社から怒られないの?」と思うかもですが、日本の「1日8時間、週40時間」「労働時間をきっちり管理する」みたいな基準がないので、こういう働き方ができます。

フルリモートかつ労働時間の申告がない会社なので、すこし例外かもしれません。とはいえ、最近は海外でこういう働き方が浸透してきているのは事実です。

海外企業では労働時間よりも成果で評価される

ぼくがこういう働き方ができている理由は、3つほどあります。それは以下のとおり。

  1. 海外企業では労働時間よりも成果で評価される
  2. フルリモート勤務で労働時間の管理がされない
  3. AIの活用に寛容で、業務を効率化しやすい

ぶっちゃけ2, 3の理由はおまけ。いちばんの理由は、圧倒的に成果主義であることです。

海外の企業では、仕事の質や量で評価されます。もっというと、数値的な実績を重視します。たとえば、ぼくのWebマーケ会社では以下のようなことが重視されます。

  • 検索上位を取れている記事はどれくらいか
  • 運営メディアでどれだけアクセスが取れているか
  • 運営メディアの売上が上がっているか

売上をあげることがいちばん重要なので、数字を出せていれば労働時間なんてどうでもいいんですよね。そういう風潮があるので、海外では労働時間の優先度が低くなっています。

※数字を重視される分、結果が出せないとすぐにクビになるという事実もありますが…。

日本の企業で働いていたときとの労働時間の違い

ぼくも海外で働く前は日本の企業で働いていました。しかも建設という、日本の働き方が色濃い業界でした。そんなぼくが体験した日本と海外の労働時間の違いは以下のとおり。

日本(建設業界)海外(WEB業界)
労働時間/1日8時間4時間
残業毎日のように残業する基本的にない
働く時間帯フレックスはあったものの、固定されているいつ働いてもOK(朝に3時間、夜に1時間など)
勤務形態オフィス:リモート=7:3フルリモート
労働時間に対する価値観長く働くことが美徳効率よく働くことが美徳

日本と海外のいちばん大きな違いは、労働時間に対する価値観の違いですかね。

  • 日本:長時間働いている人→えらい
  • 海外:効率よく働いている人→えらい

上記の価値観の違いが、労働時間に現れていますよね。日本もこの価値観は変わりつつありますが、海外の方が圧倒的に進んでいます。

海外の労働時間は1日にどれくらい?

日本と海外の労働者や労働時間の比較

次は、実際の統計データなどを用いて海外の労働時間について見ていきます。

海外の労働時間ランキング【2024年最新】

まずは、海外の労働時間ランキングから。OECD(経済協力開発機構)の2023年最新データをまとめたのが以下のとおりです。

順位国名単位:時間(h)/年単位:時間(h)/日 ※
1コロンビア2,2978.83
2ペルー2,2488.65
3メキシコ2,2078.49
4コスタリカ2,1718.35
5チリ1,9537.51
6ギリシャ1,8977.30
7イスラエル1,8807.23
8ロシア1,8747.21
9韓国1,8727.20
10カナダ1,8657.17
11クロアチア1,8377.07
12マルタ1,8357.06
13ルーマニア1,8267.02
14キプロス1,8106.96
15ポーランド1,8036.93
16米国1,7996.92
17チェコ1,7666.79
18ニュージーランド1,7516.73
19エストニア1,7426.70
20イタリア1,7346.67
21トルコ1,7326.66
22ハンガリー1,6796.46
23オーストラリア1,6516.35
24リトアニア1,6416.31
25アイルランド1,6336.28
26スペイン1,6326.28
27ポルトガル1,6316.27
27スロバキア1,6316.27
29ブルガリア1,6186.22
30スロベニア1,6166.22
31日本1,6116.20
32ラトビア1,5485.95
33ベルギー1,5355.90
34スイス1,5295.88
35イギリス1,5245.86
36フランス1,5005.77
37フィンランド1,4995.77
38ルクセンブルク1,4625.62
39アイスランド1,4485.57
40スウェーデン1,4375.53
41オーストリア1,4355.52
42ノルウェー1,4185.45
43オランダ1,4135.43
44デンマーク1,3805.31
45ドイツ1,3435.17
999世界計1,7426.70
世界の労働時間 国別ランキング・推移(OECD) - GLOBAL NOTE
※日本の年間の法定労働日数である260日で割った場合

続いて、世界のGDP上位10位のうちOECDに加盟している国7つを比較してみます。

GDP国名単位:時間(h)/年単位:時間(h)/日 ※
1アメリカ1,7996.92
2中国(非加盟)(非加盟)
3日本1,6116.20
4ドイツ1,3435.17
5インド(非加盟)(非加盟)
6イギリス1,5245.86
7フランス1,5005.77
8カナダ1,8657.17
9ロシア1,8747.21
10ブラジル(非加盟)(非加盟)
999世界計1,7426.70
世界の労働時間 国別ランキング・推移(OECD) - GLOBAL NOTE
※日本の年間の法定労働日数である260日で割った場合

両方のランキングを見てもらうとおり、日本が海外と比べて労働時間が極端に多いということはありませんでした。中南米と比べると、全然働いていない方ですよね。

海外の労働時間の平均は?

OECDのデータによると、世界全体の年間労働時間の平均は1742時間です。これを1日あたりに換算するために260日で割ると、およそ6.70時間。

アメリカは6.92時間なので、平均よりすこし多く働いている計算になりますね。では日本はどうなのか?

日本と海外の労働時間はどれくらい違いがある?

海外の1日あたりの平均労働時間が6.70時間、日本の1日あたりの平均労働時間が6.20時間です。日本は世界平均よりも0.5時間分働いていないことになります。理由は後ほど解説しますが、見てほしいグラフがあります。それが、労働政策研究・研修機構が出している「データブック国際労働比較2024」のデータです。

世界の一人当たり平均年間総実労働時間
労働時間・労働時間制度|データブック国際労働比較2024

これを見ると、日本の労働時間はここ30年くらいでめっちゃ変わっていることがわかります。他の先進国も若干の減少傾向ですが、日本ほどではないですよね。

たしかに1990年代は日本の労働時間はダントツで多かったようです。多分このときの印象が強すぎて、「日本=めっちゃ働く民族」みたいな印象があるんだと思います。

ですが、日本の労働時間=めっちゃ長い、というのは一昔前の価値観なんですね。

日本の労働時間が海外平均より低い理由3選

東京タワーが見える日本のオフィス

「あれ?日本の労働時間って海外の平均労働時間より低いのか」と驚いたはず。ぼくも驚きました。と同時に、「なぜ?」という疑問が浮かびました。

ということで、もうすこし文献を調査してみました。そこで見えてきた日本の労働時間が海外平均より低い理由は以下のとおりです。

  1. 労働基準法が改正されたから
  2. 短時間労働者が増加したから
  3. なんだかんだサービス残業があるから

実際の文献などを引用しつつ解説していきます。

①:労働基準法が改正されたから

日本が海外の労働時間の平均より短い理由の一つは、労働基準法が改正されたからです。2019年には、時間外労働の上限が設定されるようになりました。

  • 時間外労働が年間720時間以内に
  • 月100時間未満に
  • 月45時間を超える残業は年間6ヵ月まで

ぼくが日本の建設会社で働いていたときの上司は1日15時間くらい働くこともあったといっていました。ですが、今はそれができません。

今は物理的に労働時間を長くすることができないですよね。結果的に、全体の労働時間が短くなったと考えられます。

②:短時間労働者が増加したから

海外の労働時間よりも短い理由は、短時間労働者が増加したからです。当然ですが、短時間労働者が多くなると日本全体の労働時間は減少します。

実際、日本と海外の雇用形態の違いでも解説したとおり、日本はアルバイトやパートタイム、派遣社員の雇用が充実しています。

労働政策研究・研修機構が出している「データブック国際労働比較2024」を見てみると、1990年あたりからどんどん労働時間が減少しています。

世界の一人当たり平均年間総実労働時間
労働時間・労働時間制度|データブック国際労働比較2024

これは1988年の改正労働基準法によって、法定労働時間が48時間から40時間に減少したからです。このあたりを境に、短時間労働者も増えるようになりました。

日本のパートタイム労働者数の推移
パートタイム労働法・指針に規定された 事業主の講ずべき措置とその実施状況|総務省

この短時間労働者の増加が加算されているため、平均労働時間が低くなっています。

③:なんだかんだサービス残業があるから

海外の平均労働時間よりも短い理由のラストは、「なんだかんだサービス残業があるから」です。最近は改善されているそうですが、まだサービス残業は残っているようです。

あとは、いろんな会社で設けられている「みなし残業」の影響もありそう。

  • サービス残業:残業代が出ない残業をする
  • みなし残業:あらかじめ一定時間の残業を見込んだ残業代が払われるが、オーバーすればサビ残になる

先日、大学時代の友人と飲みに行ったところ、たまにサービス残業をすることがあると言っていました。あと、スタートアップ系だと、みなし残業も多いみたい。

さっき紹介した統計には、サービス残業やみなし残業をオーバーした分の時間が統計に含まれていません。実は日本の労働時間はもっと多いのかもしれないですね。

まとめ:海外の労働時間ではなく働き方に注目すべき

海外で働く日本人

本記事では、海外の労働時間に関してまとめてみました。意外にも海外と比べて日本の労働時間は短いことがわかりましたが、問題はそこじゃないです。

ポイントは、海外の労働時間よりも働き方。特にぼくの会社がよい例です。

  • 海外では労働時間よりも成果を重視する
  • 厳密な勤怠管理がない
  • サービス残業やみなし残業などの制度がない

海外企業で働き始めてから、生活は激変しました。今は余裕がありまくりです。自由なときに自由な場所で働いています。

もっと挑戦したい人、生活に余裕がほしい人、ワークライフバランスを意識する人は、海外企業への転職をおすすめします。

ぶっちゃけ日本人は優秀なので、語学力さえクリアすればすぐに転職可能です。※ぼくのように語学力がなくても転職できる場合もあります。

外貨獲得の準備1歩目として海外転職に必須のLinkedInアカウントをつくってみるのがおすすめ。また、ぼくが運営する海外転職の情報コミュニティに参加して仲間を探すのもよし。

» コミュニティはこちら

海外に目を向けていきましょー!
それでは、また。

  • この記事を書いた人

うぃる

海外テックメディアの編集者。新卒で建設会社に就職→1年半で退職→英語力0で海外転職→未経験から海外企業のSEOライター/エディターに。仮想通貨メディア6サイトを運営中。激ムズKW「仮想通貨 おすすめ」で検索1ページ目獲得、などの実績あり。「海外転職」「外貨獲得」の実体験を書いていきます。

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