本記事の内容
- メタディスクリプションのメリットとSEOとの関係
- メタディスクリプションの書き方とコツ
- メタディスクリプションのテンプレート・例文
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは、ブロガー歴3年目。最近では、アップする記事は安定的に検索上位に組み込むようになってきました。
今回はメタディスクリプションについて網羅的に解説していきます。
メタディスクリプションはタイトルと並んで検索順位に表示される唯一の要素なので、非常に重要です。
メタディスクリプションを適切に設定し、検索ユーザーに訴えかけることができれば、クリック率も上がります。
今回はブログ初心者でもすぐに実践できるようにメタディスクリプションのテンプレートと例文もまとめたので、ぜひ参考にしていってください。
それでは、早速いってみましょう。
メタディスクリプションとは
メタディスクリプション(meta description)とは、各記事の内容を100文字前後で要約した説明文のことです。
下に表示したように、検索画面にタイトルと共に表示されます。
本で例えると、タイトルが本の題名であれば、メタディスクリプションは本の帯や裏表紙ですね。
検索ユーザーがその記事をクリックするかどうかに大きく関わる部分なので、しっかりと書き方のコツを学んでいきましょう。
まずは、メタディスクリプションのメリットやSEOへの影響など基礎知識について解説していきます。
メタディスクリプションを設定するメリット
メタディスクリプションを設定するメリットは主に以下のとおり。
- 検索エンジンが検索目的と合致する内容と伝える
- クリック率(CTR)がアップする
メタディスクリプションは検索エンジンおよびユーザーそれぞれにおいてメリットがあります。
まず、検索エンジン向けとしては、メタディスクリプションを適切に設定することによって、記事の情報を正確に伝えることができます。結果、カニバリ(同一キーワードで複数記事が競合してしまうこと)を防ぐことにもつながります。
次に、検索ユーザー向けとしては、クリック率の向上につながります。
というのも、メタディスクリプションに検索キーワードを盛り込むと、下記のように太字になって表示されるからです。
それを見た検索ユーザーは「この記事には探している内容が載っていそうだ」と判断できますよね。
以上のように、メタディスクリプション検索エンジン・ユーザーの両方においてメリットがあります。
メタディスクリプションのSEO効果
「メタディスクリプションは直接なSEO効果はないの?」と思う方もいるかもしれません。
そのとおり、メタディスクリプションは直接的なSEO効果はありません。
以前は、SEOにも影響すると考えられていたみたいなのですが、最近はSEOへの影響が小さくなり、重要視されなくなっています。
実際、Googleも影響ないって言っていますからね。
And it's worth noting that while accurate meta descriptions can improve clickthrough, they won't affect your ranking within search results.
引用:メタディスクリプションの刷新でスニペットを改善 | Google 検索セントラル ブログ | Google デベロッパー
(和訳:正確なメタ ディスクリプションはクリックスルーを向上させますが、検索結果内でのランキングには影響しません。)
ただし、先程も述べたように、メタディスクリプションはクリック率には大きく影響します。その結果、アクセス数が増えたり、クリックしたユーザーの滞在時間等にも良い影響を及ぼすことがあります。
このように、間接的にSEO効果があるとは言えますね。
メタディスクリプションの書き方とコツ5選
続いて、メタディスクリプションの書き方とコツを記述していきます。全部で5つです。
- 全体の文字数は85文字前後にする
- 狙うキーワードは75文字以内に含める
- 記事の内容を的確に要約する
- ユーザーの検索意図を考える
- 1記事ごとに固有のメタディスクリプションを設定する
それぞれ理由付きで解説していきます。
①全体の文字数は85文字前後にする
まず、全体の文字数は85文字前後にしましょう。
理由は、検索画面での表示範囲です。メタディスクリプションはモバイル(スマホ)とPCでそれぞれ下記の文字数が表示されます。
- スマホ:75文字程度
- PC:85文字程度(昔は120文字まで表示されるとされていた)
メタディスクリプションの重要度が下がるとともに、表示文字数も年々縮小しています。
なので、できるだけ記事の要約を85文字以内に収めることで、検索ユーザーに適切なアプローチをできるようにしましょう。
②狙うキーワードは75文字以内に含める
狙うキーワードはできるだけ前半に入れてください。
理由は先程と同じく、メタディスクリプションの表示範囲です。そして、検索キーワードが太字で表示されるという特性からです。
せっかく検索結果で太字になる部分を、検索画面に表示される75文字の中に入れないのはもったいないですよね。
なので、狙うキーワードはスマホの表示範囲とされている75文字以内には入れるようにしましょう。
③記事の内容を的確に要約する
続いて意識すべき書き方は、記事の内容を的確に要約することです。重要な理由は以下の通り。
- 検索ユーザーは記事のタイトルとメタディスクリプションを元にクリックするか決めるから
- クリック後、本文とメタディスクリプションが異なっていたら、離脱する可能性が高まるから
つまり、しっかりと記事を要約できるかは、クリック前とクリック後両方に影響するため、非常に重要です。
④ユーザーの検索意図とベネフィットを考える
メタディスクリプションを書く際はユーザーの検索意図もよく考えましょう。
というのも、ユーザーは何かしらの目的・意図があって、検索しているためです。
検索意図とズレズレの内容をメタディスクリプションに書いてしたら、ユーザーは不信感を抱きます。結果、クリックされなくなります。
なので、検索ユーザーの意図を考えつつ、その意図に対するベネフィット(体験・感情・思考・恩恵)をアピールするようにしましょう。
ちなみに、ベネフィットとは以下のようなものです。
- ドラム式洗濯乾燥機のベネフィット
→洗濯物を干す手間や時間がなくなる - 有料WordPressテーマのベネフィット
→デザインやSEO対策に苦戦せず、記事執筆に集中できる
メタディスクリプションに求めているベネフィットが書かれていたら、検索ユーザーはクリックします。
⑤1記事ごとに固有のメタディスクリプションを設定する
1記事ごとに固有のメタディスクリプションを設定することも大事です。
実際に、Googleも1記事ごとに個別のメタディスクリプションを設定するように勧めています。
引用:スニペットの管理・メタディスクリプションについて|Google検索セントラル|ドキュメント|Google Developers
サイトのすべてのページについて同じ説明または類似する説明をしても、個々のページが検索結果に表示されたときに役に立ちません。個々のページを正確に表す説明を記述してください。
なので、メタディスクリプションはそれぞれの記事内容に合致するように1記事ごとに書きましょう。
「いや、何十ページ、何百ページもあるのに、いちいち設定するのめんどくさいよ」と思う方もいるはず。
その場合は、メタディスクリプションを極力テンプレート化しましょう。次の章でメタディスクリプションのテンプレートについて解説していきます。
効果的なメタディスクリプションのテンプレート・例文
メタディスクリプションの設定を効率化するためにはテンプレート化するのが一番です。
下記で紹介していきます。
メタディスクリプションのテンプレート1選
ぼくがオススメするメタディスクリプションのテンプレートは1つだけです。それが以下の通り。
実際にぼくが普段使っているテンプレートで、かなりの確率で検索画面に反映されるので、安心して使ってください。
【SEOキーワード】が知りたいですか?本記事では、【記事の内容1】から【記事の内容2】、【記事の内容3】、【記事の内容4】までを解説します。【SEOキーワード】したい方は必見です。
上記テンプレートのポイント
- 冒頭を検索ユーザーへの問いかけにして惹きつける
- 記事内容を明記している
- 最後にアクションを促している
冒頭を検索ユーザーへの問いかけにして惹きつける
最初の「【SEOキーワード】が知りたいですか?」で検索ユーザーに注目してもらいます。
その際、必ず狙っているSEOキーワードを入れましょう。検索キーワードが太字になって、より注目してもらいやすくなります。
~他の文例~
【SEOキーワード】について疑問に思っていませんか?
記事に内容を明記している
記事の内容をきちんと書きましょう。
ここで検索意図と合致した内容が書いてあれば、検索ユーザーは「クリックしてみよう」と思ってくれます。
一応テンプレートでは4つまで書いていますが、多くても少なくてもOKです。
ただ、メタディスクリプションの書き方でも解説したとおり、文字数が85文字前後を超えないように気をつけましょう。
最後にアクションを促している
そして、「【SEOキーワード】したい方は必見です。」などといったクリックを促す文言があるといいですね。
~他の文例~
【SEOキーワード】を知りたい方はぜひご覧ください。
【SEOキーワード】で悩んでいる方はこの記事で解決してください。
メタディスクリプションの例文5つ
メタディスクリプションの例文①
具体例記事①:SEOに有効なブログ記事タイトルの付け方5選【具体例あり】
SEOに有効なブログ記事タイトルについて知りたいですか?本記事では、タイトルの重要性から付け方、具体例等を解説します。ブログ記事タイトルについて知りたい方は必見です。(83文字)
メタディスクリプションの例文②
具体例記事②:【2022年版】WordPressのおすすめテーマを比較【7選】
有料のWordPressテーマについて、比較結果が知りたいですか?本記事では、テーマを選ぶ基準やコツから各テーマの比較結果等を解説します。WordPressテーマ選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。(103文字)
※英文字が含まれているため、字数オーバーですが、これくらいは許容範囲内かと。
メタディスクリプションの例文③
具体例記事③:【必見】読書時間の作り方5選とおすすめのハイコスパツールを徹底紹介
効果的な読書時間の作り方について知りたいですか?本記事では、読書時間の作り方や読書時間を簡単に作れるおすすめサービスを紹介します。読書時間を作りたい方は知らなきゃ損です。(85文字)
※コンパクトな記事なら記事内容が2つくらいになっても問題ないかと。
メタディスクリプションの例文④
具体例記事④:チョコザップとエニタイムフィットネスを比較した結果【明確な違いあり】
チョコザップとエニタイムフィットネスどちらに入会しようか迷っていませんか?本記事では、チョコザップとエニタイムを「料金」「マシン」「設備」「店舗数」で比較した結果を解説します。(85文字)
※最後のアクションを促す文言がありませんが、前段できっちり記事内容を解説していれば、無理に入れなくてもOKです。
メタディスクリプションの例文⑤
具体例記事⑤:大学院生がブログを始めるメリットを紹介【始め方・注意点も解説】
こ大学院生がブログを始めるメリットについて知りたいですか?本記事では、大学院生がブログを始めるメリット・デメリット、ブログの始め方、注意点を解説します。大学院生でブログに興味ある方は必見です。(95文字)
以上のように、テンプレートをベースにしつつ、アレンジを加えていくのがいいですね。
SEOに直接関わる部分ではないので、メタディスクリプションに対して神経質になる必要はなしです。
メタディスクリプションに関してよくある質問
以下では、メタディスクリプションに関してよくある質問をまとめてみました。
- メタディスクリプションの設定方法は?
- メタディスクリプションが反映されない場合はどうしたらいい?
- 本文の内容をコピペしちゃダメ?
- そもそもメタディスクリプションは絶対書かないといけない?
気になるところをつまみ食いしてお読みください。
メタディスクリプションの設定方法は?
WordPressでメタディスクリプションを設定する方法は、主に2つです。
HTMLを使って設定する方法もありますが、今回は簡単に設定できる下記を紹介します。
- WordPressテーマの機能を使う
- プラグインを使う
基本的に設定は同じなので、ぼくが使っているAFFINGER6というWordPressテーマの場合を紹介します。
AFFINGER6では投稿画面にメタディスクリプションの入力欄が最初から備わっています。
ここに入力するだけです。入力していくと文字数がカウントされます。便利。
» 【AFFINGER6レビュー】1年以上利用した感想【神テーマでした】
ちなみに、他にもmeta title(メタタイトル)やmeta keywords(メタキーワード)も入力できます。
あなたのWordPressテーマにメタディスクリプションの入力欄がない場合はプラグインを使いましょう。有名どころは下記です。
- All in One SEO
- Yoast SEO
- Premium SEO Pack
プラグインの場合も「有効化」して、投稿画面のメタディスクリプション記入欄に入力するだけでOKです。
メタディスクリプションが反映されない場合はどうしたらいい?
メタディスクリプションは、必ずしも検索画面に反映されるわけではありません。
基本的に検索エンジンが適切と判断した文章が表示されるからです。
ぶっちゃけメタディスクリプションを必ず表示させる方法はありません。
しかし、検索意図やキーワードに沿った文章になるようにリライトすると、表示される可能性は上がります。
リライトの際も本記事で紹介したメタディスクリプションの書き方を参考にしてください。
本文の内容をコピペしちゃダメ?
本文のコピペはダメというか意味がないですね。
結局検索エンジンが適切だと判断した文章が検索画面に表示されるからです。
ちなみに、これからのWordPress SEO内部対策本格講座という本に書かれていた内容が本質なので、紹介しておきます。
ホームページ内部の文章をそのままコピペしないようにする.なぜなら,descriptionの目的は「コンテンツの内容を要約した文章になる」から.titleと同じく文章中にかかれていないことを書くのもNG.
引用:これからのWordPress SEO内部対策本格講座,瀧内 賢,2022年3月5日
そもそもメタディスクリプションは絶対書かないといけない?
絶対に書かないといけないかというと、そうではありません。
実際にメタディスクリプションを書いていないブロガーもいます。
ですが、検索ユーザーにクリックしてもらいたい、アクセスを伸ばしたいと思うのであれば、書いた方がいいと思います。
検索ユーザーファーストで考えても重要なポイントなので、しっかり設定するようにしましょう。
めんどくさい作業に思われがちですが、前述したテンプレートがあれば、1,2分で終わる作業なので。
メタディスクリプションを適切に書いてクリック率をあげよう
- メタディスクリプションは85文字前後で書く
- メタディスクリプションでは記事の内容を的確に要約する
- メタディスクリプションは必ずしも検索結果に反映されるわけではない
いかがでしたか。
「メタディスクリプション」と聞くと、一見難しそうに感じますよね。
ですが、ポイントを抑えつつテンプレートを活用すればそんなに難しい作業ではありません。
なので、きちんとメタディスクリプションを設定して、より検索ユーザーファーストのブログを目指しましょう。
ちなみに、メタディスクリプションと同じく検索画面に表示されるのが「記事タイトル」。こちらに関しては、SEOに有効なブログ記事タイトルの付け方5選【具体例あり】で詳しく解説しているので、セットでチェックしておいてください。
SEOに有効なブログ記事タイトルの付け方5選【具体例あり】
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それでは、また。