本記事の内容
- ブログで「キーワード選定」が重要な理由
- ブログのキーワード選定の手順7STEP
- ブログのキーワード選定3つのコツ
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは、ブログSEO歴3年目。
これまで正しいキーワード選定を行ってきたことで、100以上のキーワードで検索上位を獲得してきました。
今回はそんなぼくが、ブログにおけるキーワード選定の極意について解説していきます。
実際に、ぼくがキーワード選定しながら解説していくので、どの記事よりも実践的にわかるはずです。
記事を読めば、キーワード選定のすべてを理解できるようにしているので、ブロガーの方はぜひブクマして何度も見返してくださいね。
それでは、早速いきましょう!
ブログで「キーワード選定」が重要な理由
そもそも、なぜブログでキーワード選定が重要なのか。
その理由が以下の3点。
- ブログSEOは1記事1キーワードが基本だから
- ブログで書くべき内容が明確になるから
- ユーザーの悩みに寄り添うブログ記事をつくれるから
それぞれ深掘りしていきますね。
ブログSEOは1記事1キーワードが基本だから
まず最初に理解すべきが、SEO(検索エンジン最適化)の基本が「1記事1キーワード」であること。
- 1記事で複数キーワードが狙うと、ロボットがどのキーワードで上位表示してよいかわからなくなる
- 記事のテーマが増えると読者のニーズを満たせない
つまり、Googleの検索ロボットのためにも、読者のためにも1記事1キーワードがよいということです。
ブログで書くべき内容が明確になる
キーワード選定を行うと、筆者側にもメリットがあります。
というのも、キーワード選定を行うと「何を書くべきか」が明確になるからです。
なお、よくある間違いが「書きたいことを元にブログ記事を書く」ということ。
自分の書きたいことをメインにしてしまうと、「あれもこれも伝えたい」となってしまい、記事の内容が発散します。
ぶっちゃけ、これだと一生検索上位には表示されません。マジで。
なので、キーワード選定して、ユーザーに向けてどのような情報提供をすべきか、方向性を明確にしましょう。
ユーザーの悩みに寄り添うブログ記事をつくれる
また、キーワードを決めると、ユーザーの悩みに寄り添うブログ記事が書けます。
なぜなら、キーワードの背景には必ずユーザーの検索意図があるからです。
ちなみに、検索意図とは、
- そのキーワードで検索した目的
- 求めている情報
- ユーザーが抱える問題・悩み・欲求
のこと。
たとえば、「ChatGPT 使い方」の検索意図は下記のように考えられます。
- ChatGPTの使い方が知りたい
- ChatGPTでできることを知りたい
- ChatGPTを使う際の注意点を知りたい
このように、キーワードを決めることで、ユーザーの検索意図を予想することができ、よりユーザーの悩みに寄り添う記事を書くことができます。
ブログのキーワード選定の手順7STEP
それでは、ブログのキーワード選定の手順を紹介していきます。下記の7ステップで攻略していきましょう。
- ブログ全体で狙うキーワードを決める
- 関連キーワードを洗い出す
- キーワードボリュームを調べる
- コンテンツにするキーワードを選定する
- 検索結果で競合ページを確認する
- キーワードの検索意図を把握する
- キーワードを分類して整理する
今回は「電子書籍」をキーワードの具体例として説明していきますね。
①ブログ全体で狙うキーワードを決める
まずは、ブログ全体で狙うキーワードを決めていきます。
おすすめは売りたい商品から逆算すること。
たとえば、今回は「電子書籍」をテーマに商品を売りたいので、
- 電子書籍
- kindle
- 読書
などのキーワードを洗い出しましょう。
この段階では、ざっくりとしたキーワードでもOKです。
②関連キーワードを洗い出す
次に、選定したキーワードに関連するキーワードを洗い出します。
ここで使うのが「ラッコキーワード」です。
ラッコキーワードでは、大きなキーワードに関連するサジェストキーワードを洗い出してくれます。
step
1ラッコキーワードを開く
step
2「電子書籍」で検索をかけると、キーワードの一覧が表示される
step
3右上の「全キーワードコピー」をクリックする
キーワード一覧が取得できたら、次のステップへ移ります。
③キーワードボリュームを調べる
取得したキーワードが月間でどれほどの検索ボリューム(検索回数)を持っているかを調べます。
なぜなら、そのキーワードの需要や競争状況を把握する必要があるからです。
step
1キーワードプランナーを開き、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックする
step
2入力欄に、先程取得したキーワードリストをペーストして「開始する」をクリックする
step
3各キーワードのボリューム等が表示されます
step
4表示結果の右上にあるダウンロードマークから「過去のプラン指標」でファイルをダウンロード。
※csvかGoogleスプレッドシートかは好みに応じて。ぼくはcsvでダウンロードしてます。
step
5ファイルを開いて、データを整理する
ぼくはいつも下記の6つを残しています。
- Keyword:キーワード
- Avg. monthly searches:検索ボリューム
- Competition:競合度
- Competition (indexed value):競合値
- Top of page bid (low range):ページ入札価格下限
- Top of page bid (high range):ページ入札価格上限
最悪、キーワードと検索ボリュームだけでもよいですが、競合性とページ単価がわかった方がより精度の高いキーワード選定がしやすいです。
最後に、検索ボリューム順に並べれば完成。
もしファイル内が文字化けしている場合は、下記記事を参考に文字コードを「ANSI」に変更してください。
※当記事では、Googleフォームのデータを扱っていますが、やることは同じです。
» GoogleフォームからダウンロードしたCSVファイルをExcelで開くと文字化けしてしまうときの対処法
④コンテンツにするキーワードを選定する
ここからは実際にコンテンツにするキーワードを絞り込んでいきます。
以下の手順でキーワードを絞りこんでください。
step
1検索ボリュームが50以下のものは除外する
ぶっちゃけ賛否がわかれるところです。
「検索ボリューム0でもアクセス集まるキーワードがあるんだよ」という方たちもいますが、それは超上級者の話。ぼくでも判断しにくいレベルです。
なので、検索ボリューム0~50のものはさっさと削除するのをおすすめします。
step
2検索ボリュームが100〜1000ほどのキーワードを残す
理由は以下のとおり。
- 検索ボリューム0~50:アクセスが取れない
- 検索ボリューム1000~:上位表示されにくい
このボリューム帯はブログ初心者が挑んでも時間の無駄です。
step
3検索ボリューム50~100は条件付きで選ぶ
ここまで絞っていくと、最後50~100のボリューム帯が残るはず。
このボリューム帯は大きなアクセスは見込めませんが、サイトの売上アップに貢献できる価値あるキーワードです。
そこで見るべきが「入札価格」。
入札価格が高い=売上につながる可能性が高い
なので、検索ボリューム50~100で入札価格があるキーワードはとりあえず残しておきましょう。
さて、ここからさらに絞っていきます。
⑤検索結果で競合ページを確認する
続いては、リスト化されたキーワードで実際に検索し、競合ページを確認しましょう。
競合ページを確認すべき理由は後述します。
調査手順
- 狙っているキーワードで検索
- Mozbarを使ってドメインパワーをチェック(30~50は企業サイトが多い)
- 判断できない場合は、実際にサイトをチェックしてフッター等に「運営会社」などと記載があるかチェック
これで上位がほぼ企業サイトで埋め尽くされていたら、そのキーワードで戦っても勝てません。
諦めて、類似の穴場キーワードを探していきましょう。
⑥キーワードの検索意図を把握する
次にキーワードの検索意図を把握していきます。
理由は、検索意図に重複がある場合は一つの記事にまとめて書いたほうがいいからです。
たとえば、「電子書籍 クーポン」と「電子書籍 キャンペーン」は一見違うキーワードですが、実際検索意図は以下のように重複しています。
- 電子書籍 クーポン
:電子書籍のクーポンやキャンペーンまとめを知りたい - 電子書籍 キャンペーン
:電子書籍のクーポンやキャンペーンまとめを知りたい
調査手順
- 表示されている上位10記事が共通しているかチェック
- 上位3記事の導入文を見て、検索意図を精査する
結果、検索意図が被っている場合は、検索ボリュームが低い方を削除しましょう。
⑦キーワードを分類して整理する
ここまでくれば、あなたのサイトに必要なキーワードが絞れているはずです。あとは、サイト構成を意識しながらキーワードの分類・整理を行っていきましょう。
たとえば、ぼくは下記のように同ジャンルのキーワードを色付きでまとめています。
きちんと分類すれば、記事作成の方針やスケジュールが立てやすくなりますよ。ぜひ。
ブログのキーワード選定3つのコツ
キーワード選定の手順はわかりましたね。
ここからはキーワード選定のコツやポイントを3つ紹介していきますね。
絶対に意識してほしいコツ
- ブログ初心者はロングテールキーワードを狙う
- 競合サイトをよく分析する
- サーチコンソールも利用する
それぞれ解説していきます。
①ブログ初心者はロングテールキーワードを狙う
繰り返しにはなりますが、ブログ初心者は検索ボリューム100~1000のキーワード(ロングテールキーワード)から狙いましょう。
というのも、1000を超えると、競合性が高くいきなり検索上位を取るのは難しいからです。
また、キーワードが増えると書くべき内容が見えやすくなります。
- 「電子書籍」→どんな記事を書けばいいかわからない
- 「電子書籍 タブレット おすすめ」→「電子書籍を読むのにおすすめのタブレットを紹介すればいいんだな」とわかる
なので、まずはロングテールキーワードから攻めていきましょう。
ロングテールキーワードは下記記事で深掘りしています。
日本と海外の労働時間の違いは?1日平均を比較【実体験あり】
続きを見る
②競合サイトをよく分析する
キーワード選定で最重要なのは、競合分析です。
なぜなら、上位表示されているのが企業サイトや大手メディアばかりの場合、ブロガーの記事が上位表示させるのは難しいからです。
たとえば、「電子書籍 比較(検索ボリューム2,900)」というキーワードで検索した結果がこちら。
上位表示されているサイトはすべてドメインパワー「35」を超えています。これは勝てない…。
ですが、逆にブログなどの個人メディアが多い場合、あなたの記事も上位表示される可能性が高いですね。
超地道な作業ですが、一つ一つキーワードを見極めていきましょう。
③サーチコンソールも利用する
※すみません、ちょっと上級者向けです。
サーチコンソールは記事作成後のキーワード発見に使えます。
というのも、サーチコンソールでは「各記事がどのキーワード検索で流入してきたのか」を見ることができるためです。
たとえば、狙ったキーワードは「電子書籍 タブレット 安い」なのに、「電子書籍 目が疲れる」というキーワードで流入がある場合、下記のように対処しましょう。
- 「電子書籍 目が疲れる」というキーワードに沿って記事をリライト
- 「電子書籍 目が疲れる」というキーワードで別記事をつくり、内部リンクを流す
ちなみに、この戦法は下記書籍を参考にしました。この知見を授けてくれてマジで感謝。
穴場キーワードが発見できるので、サーチコンソールは逐一チェックするようにしましょう。そして、アクセスを伸ばしましょう。
ブログのキーワード選定に使えるツール5選
ここからはブログのキーワード選定に使えるツールについて紹介します。
- ラッコキーワード
- 再検索キーワード
- Googleキーワードプランナー
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- Yahoo!知恵袋
それぞれかんたんに紹介していきますね。
①ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、関連キーワードを見つけたり、競合サイトの見出し構成などを調査できるツール。
個人的に一番お世話になっているツールといっても過言ではないです。
使い方①:関連キーワードの発見
手順で解説したとおりです。
関連キーワードのリストを取得できます。
使い方②:競合サイトの見出し構成調査
「見出し(hタグ)抽出」の画面では、上位20サイトの見出し構成がチェックできます。
h1タグ外したり、h2・h3タグだけに指定することも可能。データのダウンロードできます。
②再検索キーワード
「再検索キーワード」は、あるキーワードを検索したユーザーがその後にどのようなキーワードを検索するのかを教えてくれるツールです。
これにより、ユーザーの行動パターンを把握して、検索意図を深堀りすることができます。
- Extract People also search phrases in Google
:Google Chromeの拡張機能。ぼくも実際に使っています。 - 再検索キーワード調査ツール
:開発者である柏崎 剛(@tkashiwazaki2)氏が毎週日曜にツイートするパスワードを入力するだけで、無料で利用することができるツール
使うのはお好みで。どっちでも大差ないです。
③Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームや競争度を調査することができるGoogle公式のツール。
本来キーワードプランナーは、Google広告を出稿している人向けの無料サービスです。
なので、広告出稿していないと、キーワードは100~1000、1000~10000みたいな感じでしか表示されません。
もし細かい検索ボリュームが知りたい場合は、広告出稿してみましょう。
500円分くらい広告出稿すれば、1ヶ月使うことができます。
④Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)とは、海外でつくられたサジェストツールのひとつ。
キーワードについて下記のことを調査できます。
- 検索ボリューム
- SEO難易度
- 関連キーワードリスト
ざっくりいうと、ラッコキーワードとキーワードプランナーを一緒にしたようなツール。
基本無料ですが、1日に利用できる回数制限があります。また、キーワードリストも一部しか表示されません。
なので、
- 無料でキーワード選定したい→ラッコキーワード+キーワードプランナー
- お金に余裕がある→Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
って感じで、ご自身のあった方を使ってください。
⑤Yahoo!知恵袋
最後におまけです。それがYahoo!知恵袋。
おすすめ理由は、人々の具体的な悩みが掲載されているから。
もちろん関係のない質問や信ぴょう性の低い回答もありますが、参考になる質問もあります。
盲信はせずに参考として利用してみてください。
ブログのキーワード選定に関するよくある質問
最後に、ブログのキーワード選定に関してよくある質問に対して回答していきます。
ブログに最適な検索ボリュームの目安は?
ブログに最適な検索ボリュームの目安は、キーワードによります。
というのも、キーワードによって「検索ボリューム」や「競合性」はかなり違ってくるからです。
とはいえ、ざっくりとした基準は示しておきます。
検索ボリューム | 競合性 |
~100 | かなり弱い |
100~500 | 少々弱い |
500~1000 | 少々強い |
1000~ | かなり強い |
ここらへんの感覚は、実際にキーワード選定して記事を書いていかないとわからない部分が多いです。
なので、まずは今回紹介したとおりにキーワード選定をしてみましょう。
選定したキーワードはブログのどこに入れればいい?
SEOの観点でいうと、選定したキーワードは以下の場所に入れていきます。
- タイトル
- メタディスクリプション
- 見出し
- 本文
ポイントは、記事の各部分に分散して配置すること。
ただし、自然な文脈で使用することが重要です。
今の検索エンジンは優秀なので、無理にキーワードを詰め込んでも評価されません。(むしろペナルティを受けることも…)
キーワード選定が終わったら何をすればいい?
3STEPで行きましょう。
step
1記事を書く
まずは記事を書かないと始まりません。
選定したキーワードで優先度が高いものから順に書いていきましょう。
記事の書き方は、【徹底解説】WordPress記事の書き方と編集・投稿方法を解説で紹介しています。
step
23~6ヶ月後に順位をチェックする
SEOは何よりも答え合わせが大事です。その指標が検索順位。
記事公開してから3~6ヶ月ほど経つと、その記事の検索順位が安定してきます。
検索順位をチェックして、各記事のSEOが正解だったのか答え合わせをしましょう。
なお、おすすめのSEO順位検索ツールは「Rank Tracker」です。
step
3検索順位に応じてリライトする
そして、検索順位が測定できたら、順位に応じてリライトをしていきます。
ざっくり基準を説明すると、
- 50位圏外:記事削除 or 新記事書いて301リダイレクト
- 30~50位:一旦保留
- 10~30位:リライトして上位を狙う、関連記事を増やす
- 10位以内:必要に応じてリライト
リライトについては下記記事で解説しています。
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それでは、また。