「時間が足りない・・・」
そう感じる人はたくさんいますよね。
ぼくも例外ではなく、社会人になってから特に感じています。
なので、少しでも時間を有効活用できるようになりたいと思って読んだのが本書。
かなり期待して読みました。
というのも、以前本書の著者・本田直之さんが書いた「レバレッジ・リーディング」の内容をまとめてみました【要約・感想・書評】がかなり良書だったから。
そして、レバレッジ時間術を読んだ結果としては、「期待通り良書」でした。
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「レバレッジ時間術」の基本情報
「レバレッジ時間術」の基本情報について見ていきます。
書名:レバレッジ時間術
著者:本田直之
出版日:幻冬舎
出版社:2010/08/25
続いて著者の「本田直之」さんのプロフィールが以下の通り。
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEOであり、オンラインサロンHonda Lab.主宰。
明治大学商学部産業経営学科卒業後、アリゾナ州立大学サンダーバード校でMBA取得。Twitterフォロワー数2.9万人(2022年9月22日現在)
「レバレッジ時間術」の要約まとめ
次に「レバレッジ時間術」の要約・まとめとして読書メモ+意見を記します。
- 時間にも「投資」という考え方をする
- 成果はスケジューリングで決まる
- 「Doing More With Less」の哲学
上記についてまとめていきますね。
時間にも「投資」という考え方をする
・では具体的に、「時間を投資する」とはどういうことか。 その核は、「仕組み」をつくるために時間を使うということです。短時間で効率的に同じだけの成果を上げるための仕組みをつくるために、一〇時間なり一五時間なり考えたり、方策を練ったりするわけです.
・しかし、たしかに最初に時間はかかりますが、その後はできあがった仕組みを利用すればいいだけ.
・しかも「複利」で「元本保証」ですから、時間投資は、早くに着手すればするほど、得をする度合いが大きくなります.
・時間投資には、いくつかの基本的な手順があります。
まず重要なのは、事前リサーチ。自分の仕事全体を見渡して、何が面倒なのか、何に時間がかかっているのかを、自分で把握するということです。
次が、その中でどれについて効率化を図るかを検討するスクリーニングです。成果につながること、成果につながらなくても、どうしてもやらなければいけないこと、人に頼めないことなど、ウェイトの大きいものから順位付けをしていきます.
・新人のころは、自分で仕事の時間をコントロールしにくく、仕事の内容も、どうしても自分の手でやらざるを得ないルーチンワークが中心でしょう。しかもそれらは、直接には成果につながりにくいものがほとんどです。
そのような場合は、まずルーチンの部分を仕組み化し、かかる時間を極力カットすることが、時間投資の第一歩になります。その上で、得られた時間を、わずかでも成果が上がりそうなところに再投資していけばいいのです。たとえ思ったほど成果が上がらないとしても、どうすれば仕事を効率的に進められるかを徹底的に考えるということは、ぜひ若いうちに体験しておくべきです.
レバレッジ時間術では、基本的に「時間=投資」という考えの元、時間術を解説してくれています。
具体的には時間投資を以下の順番で考えるということですね。
時間投資の順番
- 自分の身の回りで面倒なことや無駄に時間がかかっていることをリサーチ
- リサーチしたものを負担が重い順番でスクリーニング
- 重いものから順番に効率化
早々に効率化・仕組み化していけば、長い間効果を受け続けることができます。
いわゆる、投資でいうところの複利。
このように、投資的な思考を持ちつつ、時間と向き合っていければ生活や人生は良い方向に進んでいきそうですね。
成果はスケジューリングで決まる
・重要なのは、やりたいこと・やるべきことのための時間を、あらかじめスケジュールから「天引き」してしまうことです.
・時間の「天引き」には、時間資産を増やすということのほかに、もう一つ意味があります。「天引き」をするためには、そのことにどれだけの時間をかけるかを決めなくてはなりません。そうすると、いわゆる「締切効果」が生まれて、その時間内で成果を出すことを考えるようになります。つまり、時間の使い方が効率的になって、時間密度が高まるのです.
・「レバレッジ・スケジューリング」の柱になるのは、「 俯瞰 逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」の三つです.
・時間割づくりのためにまず必要なのは、自分の時間分析。家計簿をつけるように、自分がどういうことにどれだけの時間を使っているのかを時間家計簿をつけてチェックしてみるのです.
・具体的にはまず、時間の使い方を、大きく四つのカテゴリーに分類します。一つ目は自己投資である「インプット」の時間。この内容は人によって変わってきますが、私の場合は、人に会う時間、読書の時間などがこれにあたります。二つ目は仕事をしている「アウトプット」の時間、三つ目は食事や風呂や睡眠などの「生活」の時間、そして四つ目は自由に使う「プライベート」の時間です。そして、一日二四時間を、三〇分~一時間単位ぐらいで、四つのカテゴリーに分類して記録するのです.
・そうすると、まず気がつくのは、何をしていたのかよく分からない「不明時間」の多さでしょう.
・ポイントは、まず「インプット」の時間を「天引き」することです.
・そこで、「インプット」の時間を最優先で決めて、次に、「アウトプット」「生活」、最後に「プライベート」の順で割り当てていきます.
・タスクリストのつくり方も、もちろん俯瞰逆算です。必ず前述のカレンダーを見ながら、そこで設定したゴールをクリアするために、いつの時点で何をしなければならないか、そのためには今日、具体的に何をすべきかというところまで、落とし込みます.
続いては、スケジューリングの重要性。
この本は具体的にスケジューリングを変えていく方法が載っているところがいいですね。
引用した内容をまとめると以下の通り。
スケジューリングを変える順番
- インプット
- アウトプット
- 生活
- プライベート
ぼくも上記の順番に同意します。
と理由は以下の通り。
- 成果に直結するのは、アウトプットだから
- しかし、インプットがなければアウトプットができないから
だから、最初にインプット→アウトプットが来て、その後に成果に直結しない生活やプライベートが来ているのです。
ぼくも上記の順番でスケジュールを見直してみました。
項目 | 見直し前 | 見直し後 |
インプット | 時間があいたら読書 | お昼休み1時間と寝る前1時間に読書 |
アウトプット | 仕事から帰宅後、ブログ作業 | 毎朝5~8時の間でブログ作業 |
生活 | 暇なときに部屋の掃除 | 日曜日の午後に掃除 |
プライベート | 特に決まりなし | 飲みの誘いは水・金の夜ならOK |
あくまでも一例ですが、上記のように一つずつ見直していくと、効率のよい時間の使い方が身についていきます。
ちなみに、ぼくは日曜日にGoogleカレンダーを使って1週間のスケジューリングを立てています。
- 赤→会社の仕事
- 青→ブログ等の仕事
- 緑→インプット・学習
- オレンジ→プライベート予定
- 茶→生活
細かいテクニックは「レバレッジ時間術」に書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
「Doing More With Less」の哲学
・もちろん小さな改善を積み重ねて、五分、一〇分を節約していくコツコツ型の発想も大事です。しかし、そこからは、現状の延長線上にある工夫しか生まれません。
これに対し、「一〇分の一に短縮する」のは、やり方を根本的に改めないかぎり、もっと言えば、何かをバッサリと切り捨てないかぎり不可能です。それには、これまで続けてきた何をやめるべきなのかを見極める、強靭な選択力と決断力が要求されます.
・経営戦略の用語で、事業や業界においてカギとなる成功要因のことをKSF(Key Success Factor)と言います。「やらないこと」を選択する力とは、「KSFを見つける力」と言い換えることができます.
・また、仕事は、必ずしも一〇〇点が必要なものばかりではありません。実際にはむしろ、八〇点で合格の仕事のほうが多いでしょう。だとすれば、一〇〇点満点をねらうことに時間をかけるより、八〇点の仕事をより多くこなすことに時間を割くべきです.
最後に気になるのが「Doing More With Less」という考え方。
「Doing More With Less」とは、「より少ない資源を使ってより多くのことをする」ということ。
時間に置き換えると、「より少ない時間でより成果を上げること」ですね。
たしかに、大量の時間をかければ、それだけ成果を上げることはできるのは当たり前。
だけど、人間誰しもが1日24時間しか持っていないので、どれだけ少ない時間で成果を挙げれるかが鍵になりますね。
だからこそ、前段で紹介した「時間投資の思考」「スケジューリング技術」を身につけていくのが大事なのだと思います。
「レバレッジ時間術」の3文書評
いつも通り3文で書評をまとめていきます。以下の通り。
- 理論とテクニックのバランスがいいから分かりやすい
- ビジネスパーソン向きの時間術としては完璧
- 気軽に時間を向き合いたい場合には不向きかも
「レバレッジ時間術」のいいところは、理論とテクニックが両方書かれていることだと思います。
どちらも丁寧に書かれているから理解しやすいし、実践しやすい。
内容としては、かなり意識高め。
ビジネスパーソンとして成功を収めたい人にはグサグサ刺さる内容になっていると思います。
自分がどういう時間の使い方を重視しているのかを見極めつつ、本書を読んでみてほしいです。
「レバレッジ時間術」を読むべき人
最後に、「レバレッジ時間術」についてまとめていきます。
「レバレッジ時間術」を読むべき人
- ビジネスパーソン
- とにかく忙しい人
「時間が足りなーい!」と少しでも悩んでいる人がいたら、本書を手に取る意味がありますよ。
本田直之さんの本は基本的に難しい言葉とか使われていないので、すらすら読めると思います。
それに全部読む必要はないですからね。ぼくが引用・要約した内容を参考にしつつ、気になるところだけ読むのもあり。
700,800円程度のもとはすぐに取れるので、ぜひ購入してみてください。
それでは、また。
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