本記事の内容
- Damus(ダムス)の概要(仕組みや使うメリット)
- Damus(ダムス)の始め方
- Damus(ダムス)の使い方
今世界でバズリ始めているDamus(ダムス)。徐々に日本にも浸透してきていますね。
ブログ・インフルエンサー界隈で有名な「Manabu」さんも以下のようなツイートをしています。
分散型の「Twitter」が生まれました😌
新しいアプリで、世界的にバズっています。名称は「Damus」です。簡単に説明すると、要するに「中央に会社が存在しない版の、Twitter」です。下記のリンクからダウンロード可能。すこし解説しますhttps://t.co/oXjDo20PTs pic.twitter.com/BV7QoPjPMT— Manabu (@manabubannai) February 3, 2023
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しかし、現時点でDamus(ダムス)の始め方や使い方を詳しく解説している記事がなくて、ちょっと大変でした。特にプロフィール設定とか。
なので、この記事にてDamus(ダムス)を始めたい人が使い方とかを迷わないように、ここ数日Damus(ダムス)を触りまくっているぼくの備忘録をまとめていきます。
Damus(ダムス)とは何?
Damus(ダムス)とは、分散型ソーシャルプロトコルである「Nostr」をベースとして開発された分散型SNSアプリです。
※Nostrについては後述します。
見た目や使い方はTwitterと似ていますが、Damusは分散型のSNSであることが特徴。
直訳すると、「あなた自身がコントロールするSNS」ということですね。
Damusは2023年2月1日にローンチしたばかりですが、世界的にバズり始めてます。AppストアのSNSチャートでもすでに上位にランクインしています。
Nostr(ノストル)とは?
Damusの仕組みで重要になるのは「Nostr」というプロトコル。
「Nostr」とは、検閲に強いグローバル ソーシャル ネットワークの作成を目指す分散型SNSプロトコルです。
2022年12月にTwitterの元CEOであるジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインで約14BTC(その時で3200万円くらい)寄付したことで「Nostr」は話題になりました。
ちなみに、Nostrは"Notes and Other Stuff Transmitted by Relays(リレーで転送されるメモなど)"の頭文字から取られています。
仕組みの細かい部分はぶっちゃけわかりませんm(_ _)m
なお、下記のnoteがわかりやすく説明しているので、もっと深掘りたい人は下記をご覧ください。
ぼくも引き続き勉強していきます。
» Twitterから追放された分散型SNS「Nostr」とは?
なお、もっとざっくり仕組みを把握したい場合はManabuさんのツイートが参考になるかと。
✅Damusというアプリの仕組み
中央にサーバーが存在せず、誰でも自分のサーバーを建てられます。
イメージは「色々な個人ブログが集合しつつ、共通のタイムラインを持っている」という感じ。
個人ブログは「個人」に紐付いているので、誰も規制できないですよね。
これが、ざっくりのイメージです
— Manabu (@manabubannai) February 3, 2023
初心者の方が覚えるべきは、Nostrがプロトコル(通信に関する規格)で、Damusがアプリであることですね。
Damus(ダムス)を使うメリット
Damusを使うメリットは以下の通り。
公式サイトおよび各種ニュースサイトからまとめました。
Damusを使うメリット
- ユーザーのデータや発言に規制や制限がない
- メッセージが暗号化されている
- 登録に個人情報が必要ない
- サーバーがなく、障害がない
- プログラム可能である
- お金を稼ぐこともできる
ユーザーのデータや発言に規制や制限がない
先程紹介したようにオープンプロトコル「Nostr」をベースで構築されており、中央集権のプラットフォームでないため、ユーザーは自分のデータや発言をコントロールすることができます。
メッセージが暗号化されている
プライベートメッセージ(DM)も暗号化されているため、安心して使えます。
登録に個人情報が必要ない
アカウント作成に電話番号、メールアドレス、氏名が必要ないです。
後述しますが、実際に登録する際に上記を入力することはありませんでした。
サーバーが必要ない
メッセージは分散型リレー形式で届けられるため、運用インフラが必要ないんですよね。
単一障害点がないため、システム全体が停止することがないです。
プログラム可能である
ユーザーの生活やビジネスを自動化するためのbotを簡単に統合できるようです。
お金を稼ぐこともできる
なんと、ビットコインのチップが許可されています。なので、友達の投稿にチップを払ったりすることが可能ということですね。
ここから新しいビジネスが勃興しそう。。。
Damus(ダムス)を使うデメリット
続いてDamusを使うデメリットを紹介していきます。
Damusを使うデメリット
- Twitterの機能性に追いついていない
- 言語変更ができない(日本語に対応していない)
Twitterの機能性に追いついていない
Twitterと比較して下記のことができません。
- 投稿の削除ができない
- Twitterでいうところの「いいね」「RT」の取り消しができない
- 画像はリンクに変換してから投稿する必要がある
- 検索機能はユーザーや公開鍵の検索のみ対応
言語変更ができない(日本語に対応していない)
Damusアプリは、言語変更がオプションがまだないようです。
そして、日本語対応もしていないため、使う際は少し手間がかかります。
なお、日本語での投稿等は可能です。
TwitterとDamus(ダムス)とMastodon(マストドン)の主な違い
ここからはTwitterとDamusの違い、そして同じ分散型SNSであるMastodonとの違いを比較していきます。
TwitterとDamus・Mastodonの違い
かなりざっくり分けると、TwitterとDamus+Mastodonに分けられると思います。
- Twitter→公式がサーバが管理している「中央集権型」
- Damus・Mastodon→ユーザーがサーバーを管理し、それが連携しあっている「分散型」
ですが、同じ分散型SNSのDamusとMastodonでも違いがあります。
DamusとMastodonの違い
主な違いは、ユーザーが登録の際に個人情報を提供する必要があるかどうかです。
- Damus→ 個人の連絡先の詳細は必要なし。公開鍵と秘密鍵でアクセス。
- Mastodon→メールアドレスでの登録する必要がある。
また、Mastodonはサーバー同士がつながっている分散型SNSのため、サーバー管理者による検閲性は若干残ります。
ですが、Damusはリレー形式での分散型SNSのため、検閲耐性に優れた分散型SNSといえますね。
TwitterとMastodonとDamusの違いまとめ
項目 | Mastodon | Damus | |
ユーザー数 (2023年2月4日現在) | 3億5390万人 | 440万人 | 初日で45,000人増+ |
サーバや仕組み | Twitter公式が管理 | 各サーバーに管理者がいる 複数のサーバーとインスタンス | 情報をあるポイントから別の ポイントに移動するリレー形式 |
タイムライン | タイムライン | ・ホーム ・ローカル ・連合 | ・Posts ・Posts & Replies ・Global |
書き込み機能 | ツイート | トゥート | Post |
書き込み文字制限 | 500文字 | 140文字 | 無制限? |
アクション機能 | いいね・リツイート | お気に入り・ブースト | いいね・Repost |
プライバシー | 連絡先が必要 | メールアドレスが必要 | 個人情報不要 |
検閲性 | 高い | 低い | 限りなくゼロに近い |
基本的にDamusの使い方はTwitterとほぼ同じです。
ちなみに、文字数については特に140文字みたいな制限はなさそうです。
下記のように大量の文字を入力しても普通に投稿できました。
Damus(ダムス)の始め方・登録方法
続いてDamusの始め方(登録方法)について解説していきます。ざっくりと流れは以下の通りです。
- App StoreでDamus(ダムス)アプリをダウンロードする
- アカウントを新規作成する
- プロフィールを変更する
順番に解説していきます。
その1:App StoreでDamus(ダムス)アプリをダウンロードする
まずは、App StoreでDamusアプリをダウンロードしましょう。
①「Damus」のApp Storeページに飛んでください
App Storeで「Damus」と検索すれば出てきます
または、下記のURLから飛んでもOKです。
https://apps.apple.com/ca/app/damus/id1628663131
念のため、作成者に「Bill Casarin」と書かれていることを確認しましょう。
②「入手」→「開く」の順でDamusアプリを起動する
下記画面が表示されればOKです。
続きます。
その2:アカウントを新規作成する
続いてアカウントを作成していきます。
③下記のページで「Create Account」をタップする
④ライセンス承諾画面になるので、スクロールして、「Accept」をタップ
1枚目
2枚目
⑤各情報を入力して、「Create」をタップ
- Username→例:@willblog13
- Display name→例:うぃる
- About:プロフィール記入欄
ちなみに、入力したそれぞれの情報は下記のように表示されます。Twitterと同じです。
⑥Publick KeyおよびPrivate Keyを順番にコピーする
どちらもどこか安全な場所にメモしておきましょう。
※Private Keyは個人パスワードの代わりになるため、ここでは伏せておきます。
⑦「Let's go!」をタップして、下記のタイムラインが表示されれば登録完了!
その3:プロフィールを変更する
登録できましたが、デフォルトだと下記のようなプロフィール画面になっています。
これでも使えますが、せっかくならTwitterと同じような個人プロフィールを作成したいですよね。
ですが、プロフィール変更についてはTwitterのようにはいきません。
ということで、プロフィール変更については【初心者OK】Damus(ダムス)でアイコン・ヘッダー・認証マークを設定する方法という記事でまとめました。ぜひ参考にしてください。 続きを見る
「Damus(ダムス)」とは?始め方・使い方・Twitterとの違いまとめ
ちなみに、この記事で解説している方法で認証マークもつけることができました!
Damus(ダムス)の使い方
登録・プロフィール変更できたら実際にDamusを使っていきましょう。
と言いたいところですが、基本的にはTwitterと使い方は同じです笑
個人的にTwitterと同じ感覚でできるものを以下にまとめました。
- フォロー
- DM(ダイレクトメッセージ)
- ツイート(DamusではPost)
- リプライ
- リツイート(DamusではRepost)
- いいね
- ハッシュタグ
一部主要なアクションを抜粋して解説していきます。
タイムラインの見方
まずは、タイムラインの見方です。
Twitterだとタイムラインのみですが、Damusでは「Posts」「Posts & Replies」「Global」の3種類のタイムラインがあります。
アプリを開いたときの下記の部分ですね。
では、それぞれのタイムラインの詳細をまとめます。
- Posts:フォローしている人の純正Postが表示されるタイムライン
- Posts & Replies:フォローしている人の純正PostとReplyの両方が表示されるタイムライン
- Global:Damus全体のタイムライン
基本的にはTwitterのタイムラインと使い方は同じです。
Post(投稿)・Repost(拡散)のやり方
続いては、Post(投稿)・Repost(拡散)について解説します。
Post(投稿)
Twitterでいうところの「ツイート」。
使い方も同じで、右下「+」をタップ後、投稿欄に文字を入力して、「Post」ボタンを押すだけです。
Repost(拡散)
Twitterでいうところの「リツイート」。
タイムラインに流れてきたPostの真ん中のボタンを押すだけでOKです。
自分のアカウントを発見してもらう方法
最後に自分のアカウントを発見してもらう方法を簡単に紹介します。
- Public Keyを既存メディアで紹介する
- Post(投稿)をしまくる
- 自分からフォロー・いいね・Repost(拡散)をして相手に存在を知らせる
②③はTwitterで認知を広げるときと同じなので省略します。
が、Public KeyはDamus特有なので、解説します。
Public Keyを既存メディアで紹介する
この「Public Key」をTwitterなど今まで使っていたメディアで仲の良い人に伝えましょう。
その人が、「Public Key」を検索欄に入力すると、自分のアカウントがヒットします。
ぜひフォローしてください!ぼくもフォロー返します!
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Damus(ダムス)の未来:Android対応は?
では、Damusは今後どうなっていくのか。既存メディアで言われていること+ぼくの考えていることを書いていきます。
Damusは伸びると思う
理由は以下の3点です。
- Twitterの元CEO「ジャック・ドーシー」がNostrに資金を提供
- ローンチ後、割と早めにAppStore(ソーシャル・ネットワーキング)のトップチャート上位になった
- Twitterで拡散する人が増えている
ジャック・ドーシーの資金提供以外は根拠としては薄めですが、伸びる可能性は充分あるのかなという感じです。
まだ市場を見ても分散型SNSで突き抜けているものがない気がするので、Damusがそうなってくれればいいですね。
Androidアプリには対応しないの?
おそらく近いうちに対応すると思います。
理由は、公式アプリがAndroidアプリ開発のクラウドファンディングを実施しているからです。
しかも、2023年2月4日時点ですでに希望額を超えたみたい。
なお、大前提として、Damusはあくまでもアプリです。
Nostrというソーシャルネットワークを体験したいのであれば、Android版アプリ「Amethyst」を使えばOK。
ちなみに、DamusとAmethystは1つの秘密鍵アドレスでログインでき、投稿も共有されます。
DamusもAmethystも側が違うだけで、中身のNostrという仕組みは同じということですね。
以上で、Damusの備忘録を終わりにします。
高校1年生のときに初めてTwitterを触ったときのワクワク感を思い出しました。
ひさしぶりに味わえた感覚なので、Damus(Nostr)が一時的な流行で終わってほしくないなぁと思います。
それでは、また。
Damusの各種設定について知りたい人
【初心者OK】Damus(ダムス)でアイコン・ヘッダー・認証マークを設定する方法
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Mastodonについて知りたい人
「マストドン」とは?始め方・使い方・Twitterとの違いまとめ
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