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本記事の内容
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは、2022年3月に大学院を修了し、現在はとある大企業で働く副業ブロガーです。
今回は、大学院を辞めたいと思ったときの対処法について解説していきます。
というのも、このぼくも大学院1年生のときに大学院をやめようか本気で迷ったことがあります。
しかし、今回の記事で紹介する方法で冷静に自分を分析し、無事に修士課程修了まで乗り切ることができました。
衝動で大学院を辞めるのもNG。とはいえ、我慢して乗り切るのもNG。
本記事では、大学院を辞めたいときに取るべき選択肢も豊富に用意しましたので安心して記事を読み進めてください。
※なお、本記事は大学院の中でも修士課程の人を対象に書いています。
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大学院を辞めたいと思った時の対処法ロードマップ4STEP
大前提で言っておきたいのが、大学院は辞めない方がいいということです(例外はあります)。
なぜなら、基本的に大学院は続けたほうがメリットが大きいから。
まずは「自分は本当に大学院を辞めたいと思っているのか」を冷静に分析していくことが重要です。
そこで、大学院を辞めたいと思ったときにどう対処していくべきかロードマップを提示したいと思います。
ステップは4つ。それが以下のとおりです。
- 大学院を辞めたい理由を紙に書き出す
- 大学院を辞めたときのメリット・デメリットを紙に書き出す
- ①、②をやってもダメだったなら、3つの選択肢から選ぶ
- ③もダメだった場合は大学院を辞めてよし!
それぞれ順番に解説していきます。
①大学院を辞めたい理由を紙に書き出す
まずは大学院を辞めたい理由を考えてみてください。例えば、以下のように。
- 深夜遅くまで研究をやっていて、自分の時間が取れないから
- すでに就職した同期と比べてしまい不安になっているから
- いざ研究してみるとそこまで研究テーマに興味が持てなかったから
こんな感じ。ちなみに、最後の一つは実際ぼくが抱いていた大学院を辞めたいと思った理由です。
そして、これを”紙に書き出す”作業をしてください。
というのも紙に書き出すことで、その辞めたい理由を客観視できるようになるんです。
よくありがちなのが、大学院を辞めることについて頭の中でずっとモヤモヤ考えたままにしていること。
実際、大学院を辞めたいと思っていたときのぼくもそうでした。
でも、頭の中だけで考えるって普通に非効率だし、結局答えが出てこないんですよね。
まずは辞めたい理由を客観視することから。すると、意外と「あれ?この理由は大したことないな」とか「やっぱりこの辞めたい理由は譲れないな」ということが見えてきます。
②大学院を辞めたときのメリット・デメリットを紙に書き出す
辞めたい理由を客観視したあとは、大学院を辞めたときのメリット・デメリットを書き出してみてください。
たとえば、以下のように。
大学院を辞めるメリット
- 今のモヤモヤが晴れる
- 心に余裕をもって生活できる
- 嫌いな教授からオサラバできる
大学院を辞めるデメリット
- 既卒扱いになって就職活動が大変になる
- 仲の良い研究室のメンバーと疎遠になる
- 自己肯定感が下がりそう
書けたらメリット・デメリットに5段階評価で数値をつけてみましょう。
そして、メリットの合計値、デメリットの合計値を比較します。
メリットの合計値が高ければ大学院を辞めた方がいいし、デメリットの方が高ければ大学院を辞めない方がいいということ。
ちなみに、上記は「プロコン分析」といってビジネスにおける意思決定のプロセスで使われることがあります。
【就活・転職に】「科学的な適職」のまとめ【書評・レビュー・要約】で紹介した適職探しにも使われていますね。
とはいえ、上記の結果は、あくまでも参考。
①の自分が大学院を辞めたい理由とセットに考えて最終判断は下しましょう。
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③ ①、②をやってもダメだったなら、3つの選択肢から選ぼう
上記の①、②をこなしたら、あなたの中である程度の答えは見つかるはず。
ぼくの経験的には、なんだかんだ大学院を辞めるデメリットが勝ちますね。
とはいえ、①、②をやってもモヤモヤする方もいるはず。
そういう方はサボるか休学するかして一旦大学院や研究から離れてみましょう。
- シンプルに休む
- 他に熱中できることを探す
- 旅に出る
個人的には「旅に出る」がおすすめですね。
ぼく自身、会社に就職してからですが、初めて海外一人旅に行きました。その結果、かなり人生観変わりました(ベタな言い方ですが笑)。
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» 海外一人旅のメリットは「未知の出会い」です【デメリットもあるよ】
やっぱり普段接している文化や風土と違うものに触れると、「あれ?なんで俺・私こんなことで悩んでいたんだっけ?」と開き直れるんですよね。
もちろん根本的解決にはなっていないかもですが、意外と些細なことで変われるもんです。
まとめると、「無理やりにでも時間を作って普段と違うことしてみよう」ということです。
④③もダメだった場合は大学院を辞めてよし!
さあ、①~③をくぐり抜けてきた猛者であるあなたへ。
結論、「辞めてよし」です。
大学を辞めて高卒に戻るんだったら話は別ですが、大学院を辞めても世間一般的である大卒に戻るだけなので、問題はありません。新卒扱いされないということがネックになるだけです。
と言われるかもしれませんが、答えさせてください。
①~③のステップを踏めばかなり冷静に自分を分析できているはずです。
にも関わらず、まだ大学院を辞めたいと思っているということは本気で辞めた方がメリットがあるのだと思います。
さらにぶっちゃけると、大学院を辞めても大卒に戻るだけです。
大学を辞めて高卒に戻るんだったら話は別ですが、大学院を辞めても世間一般的である大卒に戻るだけなので、問題はありません。新卒扱いされないということがネックになるだけです。
本気で辞めたいなら辞めてもOK。ただ、辞める際は自己責任で。
例外:①~④をやる気力すら湧かない場合は辞めよう
例外を示します。
本当に大学院生活で気を病んでいて、①~④をやる気力さえ湧かないという方へ。
そんなあなたも「辞めてよし」です。
というのも、大学院を続ける・他の選択肢を見つける以前にメンタルの治療に専念したほうがいいからです。
メンタルを壊すと取り戻すのに時間がかかります。
なので、本当にメンタルがやばい場合は絶対に無理しないでください。
人生100年時代とか言われる時代ですから。大学院を辞めて少し人生計画が狂ってもいくらでも取り返せますよ。
もっと自分のやりたいことを優先していきましょ。
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大学院を辞めることのデメリット
大学院を辞めたいと思ったときのロードマップにも書いたとおり、まずは大学院を辞めることのメリット・デメリットを理解することが重要です。
ということで、まずはデメリット面から。
- 新卒での就職ができない
- 研究職に就きづらくなる
- 学歴が手に入らない
- スキルが身につかない
- 「辞める」という行為で消耗する
この5つのデメリットを解説していきます。
①新卒での就職ができない
1つ目のデメリットが「新卒で就職できなくなる」ということ。
残念ながら大学院を辞めると、最終学歴は大卒になり、「既卒」扱いになります。
そうなると、新卒採用に応募できなくなるわけですね。単純に就職先の選択肢が減ります。
結局日本はまだ新卒採用が就職方法のメインなので、「就活を楽にしたい」「よい企業に就職したい」と思う方は大学院は辞めない方がいいと思います。しかも大学院卒の方が就活が有利です。
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②研究職に就きづらくなる
2つ目のデメリットは「研究職に就きづらくなる」ということです。
やっぱり研究職に優遇されるのは院卒ですからね。
実際、大学院を卒業して思うのは院卒と大卒は違うなということです。特に理系。
院卒が大卒に勝っているところ
- 論理的思考力
- 専門的な知識量
- 学習習慣の有無
当然上記を持っている院卒の方が研究職に優遇されるのは当たり前ですよね。
「将来研究をしたいんだ!」という願望がある方も大学院を辞めるのはおすすめしません。
③学歴が手に入らない
3つ目のデメリットは「学歴が手に入らない」という点。
例えば、学歴ロンダリングと呼ばれるように自分の出身大学よりも上のレベルの大学院に進学した場合。
大学院を辞めたら、結局学歴は元の出身大学のままになってしまいます。
大きなデメリットにはならないですが、せっかく上のレベルの大学院に入学したのなら、その学歴は獲得したいところですよね。
④スキルが身につかない
4つ目のデメリットは「スキルが身につかない」ということ。
というのも、実際に大学院を修了してみて、大学院はマジで成長できる場であると感じているからです。
大学院で身につくスキル
- 文章力
- PCスキル
- プレゼン能力
- 論理的思考力
- 専門的な知識量
- 基本的な事務処理能力
代表的なものを取り上げました。実際は人によって違うと思います。
ただ、断言できるのがスキルや知識に関しては、そこらへんの大卒の人に負けないということ。
所詮ほとんどの大学生は、寝て起きて授業で寝てサークルいって酒飲んでるだけですからね。ぼくもその1人でしたが笑。
なので、大学院を辞めてその成長機会を失うというのは正直もったいないです。
大変だからこそ成長できるわけですし。
⑤「辞める」という行為で消耗する
最後の一つが「辞める」という行為で消耗するということ。
教授に「大学院やめまーす」といって辞めれるわけではないですからね。
- 親を説得する
- 教授に事情を話す
- 大学院で辞める事務処理を行う
ぶっちゃけめんどくさくないですか。
時間と自分の精神をすり減らすくらいなら、研究室に行きたくないときは行かなくてOK【サボる言い訳も紹介】で紹介するように、一旦研究室サボってリフレッシュするくらいで済ました方が楽です。
それなら教授から小言を言われるくらいですから。
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大学院を辞めることのメリット
続いては、大学院を辞めることのメリットです。それが以下のとおり。
- 今の自分が救われる
「え?デメリットは5つあるのにメリットはこれだけ?」
と思うかもしれません。
でもこれだけなんです。下で詳細に解説していきます。
唯一のメリットは「今の自分が救われる」だけ
正直にいうと大学院を辞めるメリットは「今の自分が救われるだけ」ですよ。
厳しい意見で申し訳ないですが、辞めたところで根本的な解決にはならないです。
「お前は大学院修了した身だから、そんなポジショントークできるんじゃないか」
と言われるかもしれません。
たしかにポジショントークになるかもしれないなと思い、本気で大学院を辞めるメリットを探したのですが、本当にないんですよね。
実際、ぼくが大学院を辞めたいと思った時もメリット・デメリットを整理しましたが、そのときもメリットは全く思いつきませんでした。
大抵の人は大学院を辞めるメリットよりもデメリットの方が勝ってしまうはずですよ。
本当に辛い場合は辞めるのが正解
とはいえ、本当に辛い人は辞めるのが正解です。
本当に辛い場合はたった1つのメリットである「今の自分が救われる」が5つのデメリットの合計を上回るんですよね。
その場合は無理せず辞めましょう。逆に続けていても得られるものも得られないので。
自分自身の体や心の健康が一番。それは社会人だろうが大学院生だろうが変わりません。
まとめ:大学院を辞めたいときは冷静に自分を分析しよう
- 冷静に大学院を辞めたい理由を分析してみよう
- 基本的には大学院を辞めるデメリットの方が大きい
- 本当に辞めたいと思っている人は辞めてOK
大学院が辛い、辞めたい。それは誰しもが一度は思うこと。
そんなときは一度冷静になりましょう。
冷静になって分析すれば、意外な自分の心情に気づけます。
落ち着いて自己分析をするのもおすすめです。就活にも役立ちますので。
ちなみに、おすすめの自己分析ツールは、『【厳選】自己分析ツールのおすすめ7選【登録なし/無料あり】』で解説しています。
【厳選】自己分析ツールのおすすめ7選【登録なし/無料あり】
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そして、本当に辛いと感じている人は辞めてOK。
繰り返しにはなりますが、キャリアや将来のことより現在のあなた自身の健康の方が大事ですから。
それでは、また。