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長期思考はなぜ必要なのか?正しい方法・コツも紹介【Long Game】

著:ドリー・クラーク, 翻訳:桜田直美, 読み手:伊藤守
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うぃる
こんにちは、うぃるです。

最近は、世界一周の旅をしながら読書やブログを楽しんでいます。

しかし、ここのところ、「流行りのショート動画やろうかな…」「もっと旅の発信するべきだ…」などと、完全な短期思考になっていました。

そんな中で読んだのが、「Long Game」。今の僕に刺さりまくり、下記のポストをしました。

おひさしぶりです。 10日間ほど、Xをお休みしていました。 休んでいた背景としては、移動中に読んだ「Long Game」という本に心を動かされたからです。 この本の主張は「物事を長期視点で考えよう」。 最近の僕は短期視点ばかりでした。目先のお金や承認欲求にとらわれて、自分を見失っていました。(続く)

久々にアタリ本を見つけました。引用しつつ、書評と要約をまとめます。

本記事で学べること

  • 長期思考がなぜ必要なのか
  • 長期思考を持つ方法・コツ
  • 「Long Game」という本について

現代の人々(僕も含めて)は、短期思考になりがちです。

心当たりがある人も多いハズ。

しかし、この記事+本を読めば、思考と行動がガラッと変わります。

ちなみに、、、

「Long Game」はメンタリストDaigoさんが『2023年年始に読むと良い本 第1位』として挙げられていましたね。そんな本が、今Kindle Unlimitedの対象本です(2023年12月執筆段階)。本書を直接買うより、おトクに読めます。
» Kindle Unlimitedで「Long Game」を読む

長期思考がなぜ必要なのか

長期思考がなぜ必要なのか

はじめに、なぜ長期思考が必要なのかを見ていきます。それが以下のとおりです。

  • 一定の成果を出すには時間がかかる
  • 人間は指数関数的に成長する
  • ライバルが減る

それぞれ書籍の引用つきで解説します。

①一定の成果を出すには時間がかかる

  • つねに行き当たりばったりで、刺激に反応するような行動ばかりでは、いつまでたっても目標を達成できないだろう。
  • これは究極の「短期思考」だ。興味の対象が次から次へと変わっていては、一つのアイデアをじっくり育てることはできない。どんなに優れたアイデアでも、形になることはないだろう。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

一定の成果を得るには、時間がかかります。

しかし、最近は、SNSなどの刺激が多すぎます。

たとえば、インフルエンサーの「ブログはオワコン。これからはTikTok。」というツイートを鵜呑みにしてはいけないです。

僕もこういった発言に惑わされた1人でした。興味はないのに、「ショート動画をやらないと」という義務感で始め、後悔しました。

自分の頭で考えるべきです。10年後の自分を見据えたときに、今ショート動画を始めることは大事?もっと他に時間を投下した方がいいのでは?

そもそもどっちつかずなスタイルだと、ブログもTikTokも伸びません。

②人間は指数関数的に成長するから

  • ピーター・H・ディアマンディスとスティーブン・コトラーは、著書の『BOLD突き抜ける力』(日経BP)の中で、「指数関数的なテクノロジー」について述べている。これは、自動運転車、3Dプリンター、AIといったイノベーションのことだ。人々は長きにわたって、時には数十年も、ひたすら指数関数的なテクノロジーを否定してきた。ただ大げさに騒がれているだけで、実際は役に立たない、と。しかし、チェス盤のマス目の半分を超えたあたりで、それらはいきなり現れて世間を驚かすことになる。「いったいどこから現れたんだ?なぜこんなことが起こったんだ?」というように。その技術はずっと存在した。密かに成長し、発達していた。ただ、初期の段階では、変化が小さすぎて誰の目にもとまらなかっただけだ。ディアマンディスとコトラーは、これを指数関数的成長の「欺きの段階」と呼んでいる。
  • 指数関数的に成長するのは、テクノロジーとビジネスだけではない。人生も同じだ。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)
長期思考の人の見え方

上記の画像のとおり。

人間は長期投資と同じで、複利で成長します。

短期思考の人の見え方

しかし、短期思考だと、上記の画像になります。これでは、挫折します。

長期思考を持つには、成長曲線も覚えておいた方がいいですね。

③ライバルが減るから

2011年、ベゾスは『ワイアード』誌のインタビューで次のように語った。「3年単位の目標ばかり追っていると、たくさんのライバルと闘わなければならない。しかし7年単位の目標にすると、ライバルは激減する。なぜなら、そんなに先まで考える企業はほとんどないからだ。時間軸を伸ばすだけで、短期では達成できないような大きな目標に取り組めるようになる」

『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

Amazonの元CEO「ジェフ・ベゾス」の言葉。

彼は経営の話をしていますが、これは人でも同じです。

注意点あり

とはいえ、落とし穴があると思います。

それは、大きな目標を掲げることが重要、ということ。

いくら長期思考を持っていても、短期思考の人と同じでは負けます。

  • 10年後に課長を目指す(長期思考)
  • 1年後に課長を目指す(短期思考)

ではなく、

  • 10年後に社長を目指す(長期思考)
  • 1年後に課長を目指す(短期思考)

にすべきということです。

【悲報】しかし、長期思考を持つのは「修羅の道」

長期思考の大切さを見てきました。

しかし、長期思考は「修羅の道」であることも理解すべきです。

「Long Game」の最終章で、このように書かれていました。

しかし結局のところ、ロングゲームで一番大切なのは「メンタル」だ。自分だけの道を歩くとき、ほかの人と同じことをしているという安心感は手に入らない。だからそれができるのは勇気のある人だけだ。強い心で失敗を受け入れ、不遇の時期が長く続いても耐えなければならない。結果が出るまでには時間がかかるからだ。

『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

僕も10年後にどうなっていたいかを想像しましたが、すこしゾッとしました(笑)

しかし、ここで負けてはならない。

ここで心が折れる=短期思考から抜け出せていない、です。

ということで、次では長期思考を持つための具体的な方法・コツをまとめます。

長期思考を持つ正しい方法・コツ

長期思考を持つ正しい方法・コツ

では、長期思考を維持するには何をすればいいのか。

具体的な方法とコツをまとめました。それが以下のとおりです。

  • 自分の興味に最適化した目標を設定する
  • 人生を4つのモードをわける
  • 小さく始める
  • 実験思考を持つ
  • 先人から学ぶ

それぞれ、引用つきで解説します。

①自分の興味に最適化した目標を設定する

  • 生きがいがまだ見つからない人、またはルネサンス期の才人のようにたくさんのことに興味があるという人は、「自分の興味に最適化する」という方法をおすすめする。
  • とはいえ、今の時点で熱中していることがあっても、「これこそが自分の生きがいだ」とあせって決めてしまわないほうがいいだろう。それに関して少しずつ知識を増やし、その分野で働いている人から話を聞き、その分野についての本を読む。その分野で働いている友人がいるなら、1日だけ仕事に同行させてほしいと頼んでもいいかもしれない。こうしてきちんと下調べをすれば、その場の気まぐれや、流行に飛びつきたい誘惑を退け、本当に長続きする興味なのか判断することができる。
  • 意義ある目標に向かって努力しているときは、目標そのものが力になり、日々の小さな努力を積み重ねられる。自分の興味に最適化するなら、「できそうなこと」ではなく、「本当に興味があること」を目標にしよう。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

優先すべきは、「お金」ではなく「興味」です。

なぜなら、長期思考では目標自体がパワーとなるから。

お金だと「別にこんな稼がなくても幸せだし」などと理由をつけて、逃げれます。

ですが、本当の興味が根っこにあれば、辛いことがあっても逃げないですよね。

②人生を4つのモードをわける

  • 自分の分野で一目置かれる存在を目指すには、キャリアを「学ぶ」「創造する」「つながる」「収穫する」という四つの大きな波に区切って考える必要がある。
  • ①学ぶ
    「学ぶ」ことそれ自体は収入を生まない。大切な一歩ではあるが、単なる最初の波だ。目指している分野のだいたいの枠組みをつかみ、自分の方向性も見えてきたら、今度は世の中にアウトプットしなければならない。
  • ②創造する
    「学ぶ」も最初の一歩としてたしかに大切だ。しかし自分の存在や、自分にしかできないことを人々に知ってもらいたいなら、ある時点から第二の波を起こさなければならない。その波は、「創造する」だ。
  • ③つながる
    だが、狭い人脈しかないことは、いずれ成長への足かせになるだろう。新しい考え方に触れる機会もなく、自分のアイデアが誰かに届くこともなく、ビジネスの微妙なコツを知るチャンスもないことになる。なぜなら、そういうコツや考え方は、見ず知らずの人には教えないからだ。教えるのは親しい友人や同僚だけだ。
  • ④収穫する
    聖書に書かれているように(そしてボブ・ディランの歌詞にもあるように)、人生には収穫のための時期がある。とはいえ、その時期は永遠には続かない。どんなに成功している人でも、ある時点でそれを悟り、また新しい挑戦に向かっていく。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

他のビジネス書でよく書かれていることですね。

しかし、「Long Game」が重要と述べているのは、④収穫の部分。

  • 収穫の時期をゆっくり楽しめ
  • ただ、長続きはしない
  • そこから新たに挑戦すればいい

などと、書かれていました。

とはいえ、ここのパートは実際にその時が来ないとなんとも言えないですね。

③小さく始める

小さく始めること。どんな目標でも、最初からゴールを見ていると不可能だと思ってしまう。目標を小さく分割して成功体験を積み重ねていけば、前に進む勢いをつけることができる。

『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

「小さく始める」もビジネス書でよく書かれていることですね。

他のビジネス書では、”損失を避ける”目的で書かれています。

しかし、「Long Game」では違います。

本書では、どちらかというと、”途中で挫折しない”ことが目的と取れます。

小さく始める=小さい成功体験を積み重ねる、というニュアンスですね。

④実験思考を持つ

  • シリコンバレーとリーン・スタートアップという考え方から学ぶべきは、初期の段階ではすべてを「実験」ととらえるということだ。あまりにも多くの人が失敗を恐れるのは、失敗すればそこで終わりだと思ってしまうからだ。「実験」であれば、どんな結果になっても失敗にはならない。狙った結果が出るまでに何度も挑戦するのは当然のことだ。
  • しかしそれと同時に、打席に立つ必要もある。どんなに卓越した能力をもつ人でも打率10割は不可能。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

すみません、こちらもよくビジネス書に書かれていることです。

でも、それだけ大事ということ。

よく逸話として出されるのが、エジソンの名言ですね。

「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」

この言葉がすべてだと思います。

⑤先人から学ぶ

  • 一つは、自分の理想をすでに実現した人、あるいは一部でも実現した人を見つけてロールモデルにすること。その人が成功するまでの道のりを詳細に調べ、自分の人生に応用することが目的だ。もう一つは、彼らが成功までに費やした時間を正確に把握すること。そうすれば、自分に対してもより現実的な目標計画を立てることができる。
  • 目標を達成するために必要な適切な時間を知ること。期待したほど早く結果が出ないという理由であきらめてしまう人は多い。それはただ単に、必要な時間を正確に見積もっていなかったからだ。ほかの人の成功体験などを調べ、現実的な目標を立てる。
『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』ドリー・クラーク (著)

長期思考を持つときに生じる疑問が「達成するまでにどれくらいかかるのか」です。

このアンサーとして、ロールモデルの研究が挙げられてました。

しかし、ぼく個人としてはすこし疑問が。

それが、まったく前例がない場合です。

そういうときはどうすればいいんだろう。自分なりに考えてみました。

その結果、2つの結論が出ました。

  • そもそもほとんどのアイデアは前例があるから気にしなくてOK
  • 仮にいなかったら海外や別業界などフィールドを変えてリサーチしてみる

僕も今まで「あ、こんなことやったら面白そう!誰もやったことないだろう」とアイデアが浮かぶことがあります。

しかし、リサーチすると、ほぼ100%の確率で前例があるんですよね。。。

よっぽどの天才かラッキーでない限り、ほとんどのアイデアは世の中に存在します。あとはそのアイデアに一捻り加えるかどうかです。

なので、いらぬ心配でした。ロールモデルは広い視野で探せば、見つかるはずです。

まとめ:「Long Game」は必読。久々のアタリ本。

著:ドリー・クラーク, 翻訳:桜田直美, 読み手:伊藤守
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以上、「Long Game」を取り上げてみました。

結論、久々のアタリ本です。

僕の中のアタリ本基準は、「思考」「行動」が変わること。

今回は、長期”思考”になったし、それに伴って”行動”も変わりました。

今、大きな目標をより具体化してるところです。近いうちにXやブログでその内容を発表します。

フォローがまだの人はぜひ。気づきを得られる投稿が見れます。
» X(旧Twitter)で投稿を見てみる

ちなみに、、、

執筆段階(2023年12月)で、Kindle Unlimitedの対象本になっていました。本書を直接買うより、Kindle Unlimitedに入った方がおトクです。
» Kindle Unlimitedで「Long Game」を読む

遠くを見つめつつ、今にコミットしていきましょう。

それでは、また。

  • この記事を書いた人

うぃる

海外テックメディアの編集者。新卒で建設会社に就職→1年半で退職→英語力0で海外転職→未経験から海外企業のSEOライター/エディターに。仮想通貨メディア6サイトを運営中。激ムズKW「仮想通貨 おすすめ」で検索1ページ目獲得、などの実績あり。「海外転職」「外貨獲得」の実体験を書いていきます。

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