読書術(本)

「大人のための読書の全技術」の感想・要約まとめ【読書の本質を理解】

2021年9月10日

今回は久しぶりに読書術の本を読みました。これまで読書術の本を10冊近く読んできましたが、その中でも一番詳しく解説されている本だったと思います。しかし、その一方で、ちょっと他の読書術の本より主観が強めだなという印象も受けたので、その点を詳しく解説していきます。

「大人のための読書の全技術」の基本情報

「大人のための読書の全技術」の基本情報

「大人のための読書の全技術」の基本情報について見ていきます。


書名:大人のための読書の全技術
著者:斎藤孝
出版日:2016年8月12日
出版社:株式会社KADOKAWA

続いて著者の「斎藤孝」さんのプロフィールが以下の通り。


斎藤孝

1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。 (Amazonより一部抜粋)

以前までは経営者や読書家、速読家の読書術の本を読んできましたが、初めて大学教授の読書術本を読みました。いわば、齋藤孝さんは国語のプロなので内容にもかなり説得力がありましたね。

「大人のための読書の全技術」の要約まとめ

「大人のための読書の全技術」の要約まとめ

次に「大人のための読書の全技術」の要約・まとめとして読書メモ+意見を記します。

  • 読書するメリット
  • オススメの読書術
  • オススメの選書技術

上記についてまとめていきますね。

読書するメリット

・本を読めば、古今東西の偉人から直接学ぶことができる

・さらに、テレビやインターネットでは得られず、読書でしか手に入れられない決定的なものがあります。それは、社会を生き抜くための「思考力」です。テレビやインターネットで情報を得るという行為は、読書のように主体的な行為ではありません。ですから、流れてくる情報を一方的に受け取るだけで終わってしまいがちです。

・それに対して、読書では思考力が鍛えられます。文字を追い、頭の中でその意味を咀嚼し、さらに自分の中へ変換していくプロセスが求められます。そのため、集中し続ける必要がありますし、頭の中はフル回転します。集中して読むことではじめて、思考力が高まっていき、読書で得たものが自分のものとなっていくのです。

・読書によって先人たちが体験したことを追体験することは、自らの知性の経験値を上げることにつながります。それによって、先人たちが様々な研鑽を積み重ねたうえで身につけていた知性を、自分のものにすることができるのです。

ぼくも一番感じているメリットが、本を使えば古今東西の偉人・先人の話を聞くことができるという点ですね。

今では動画や音声に記録を残せますが、昔の偉人・先人の話は本といった紙媒体にしか残っていません。

例えば、新1万円札になった渋沢栄一の話を聞きたいとき。
江戸や明治時代にYouTubeがあれば、渋沢栄一が語っている動画が今でも見られたかもしれません。

しかし、「論語と算盤」という本でなら渋沢栄一の話を聞くことができます。

このように、先人の貴重な話を聞けるという点が読書の最大のメリットです。

オススメの読書術

・なぜ読めば読むほど楽に、速く、正確になっていくかというと、本は知識で読んでいるものだからです。それゆえ、読書においては、知識の積み重ねがそのまま実質的な意味を持っており、量を重ねていくことで質的な変化を起こす……いわゆる量質転化が起きるのです。本をたくさん読んでいれば読んでいるほど知識が蓄積されていますから、内容をすばやく理解してどんどん読み進めることができます。ところが、読書量の少ない人は知識が乏しいために、読んでもなかなか理解できないし、読むスピードも上がらないのです。

・本を読む目的を設定するということは、つまり、「今読んでいる本の内容を、誰かに説明するのだ」と決めることです。

・「仮の設定」が有効なのは、目的の設定だけではありません。一冊を読み終えるまでの締め切りを設定することも、速読を身につけるために有効な方法です。

・また、こうしたトレーニングを積む際のコツがあります。たとえば、最初に目次を読むというのも一つの手です。最初に目次を読むことで、本の概要を知り、大事なところをはっきりさせることができます。どこをしっかり読めばいいかをあらかじめ把握することで、読書スピードは確実に上がります。

・締め切りを設定するという意味では、本を買ったら、すぐに喫茶店に入るというのもおすすめです。

・本を読もうというテンションは、当然ながら買った当日がいちばん高いものです。そのテンションの高い間に、本格的に読むための下準備をしておくのです。

・まずはタイトルを確認して、次に帯、カバー袖の文章に目を通します。その後、目次や小見出しにサーッと目を通すことで、その本全体のおおよその趣旨をつかんでいるのです。

・しかし新書など論説文の場合は、読む順番を変えるのも一つの方法です。まず、目次を眺めて結論部分らしき章をすばやく見つけます。それらしいところが第三章にあれば、第三章の小見出しをチェックし、そこから読みはじめます。あるいは最終章に結論が書いてあると思ったら、最後から読みはじめるのです。つまり、目的をはっきりさせたうえで逆算するということです。

・では、一冊の中で大事なところはどこにあるのでしょうか?まず、新書を何冊も書いている経験者として述べると、第一章に一番肝心な所を書くことはあまりありません。第一章は、「今まで皆さんこうお考えでしょう」といったところから入って、第二章で「それで今までの学説はこうです」といった内容に触れていきます。そして、肝の部分を書きはじめるのは三、四章からで、自分がいちばん言いたい結論は最後の終章にまとめるのが一般的です。それなら、何も最初から読む必要はありません。すべてを要約してある最後の結論から読めばいいわけです。このように本を逆から読む方法を、私は「逆算読書法」と呼んでいます。速読術をマスターしたい人には、ぜひとも覚えておいてほしいテクニックです。

ポイントをまとめます。

  • 目的を設定する
  • 締め切りを設定する
  • 最初に目次を読む
  • 読むテンションの高いうちに本全体の趣旨をつかんでおく
  • 目的によって読む順番を変える

ぼくも当ブログで読書術についてまとめていますが、全く同じことが書いていました。

とにかく漠然と読むのではなく、目的や締切をしっかりと設定して読むことが重要ということですね。

ちなみに、ぼくが読書術についてまとめた記事が下記です。「大人のための読書の全技術」で述べられていた内容とほぼ同じ内容が書いてあるので、参考になると思います。ぜひご覧ください。

読書術マスターまでの完全マップ【入門~上級まで:全15記事で解説】
読書術マスターまでの完全マップ【入門~上級まで:全15記事で解説】

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オススメの選書技術

・私は、柱になって精神力を支えてくれるという意味では、いろんな本を一〇〇冊読むよりも、たとえば『論語』のような古典を一冊持っていて繰り返し読むべきだ、そのほうがよほど効果的だ、と思っています。

・古典には、そのように様々に応用できる力が内包されています。普遍的な真理を学ぶとともに、その教えを自分の行動に引きつけやすい格好の教材なのです。そういう深みがあるからこそ読み継がれ、古典となったともいえますが、古典に学ぶということは、読書術という点からいえば、実にコストパフォーマンスがいいということになります。

・よく、自分なりに読むことが大切だと言いますが、あまりにも難解なものは、自分なりの読みさえできません。そこでどんなにあがいても時間の無駄になってしまいます。解説してくれる人がいてこそ、なるほどこういうことなのかとわかる本もあるのです。そんなときは、じたばたしていないで、解説書や翻訳本に助けてもらうべきでしょう。

強調されて書かれていたのが「古典」を読むということ。

古典といっても平安時代に書かれたものというわけではなく、現在の考え方のもとになっていて長年愛されている本のことを指します。

なんといっても古典の魅力は、「長年さまざまな人に読まれ継がれてきた」という事実。

長年読まれ継がれてきたということは、それだけどの時代でも応用可能なこの世の真理が書かれている可能性が高いということです。

実際、現代のビジネス書は昔の古典の焼きましのようなものばかりです。

そうしたビジネス書を何十冊何百冊読むよりは、その根底になっている古典を1冊読んだほうが効率が良い場合があります。

ただし、

「でも古典って読みにくくない?」

と思われるのでは?

この点に関してはYesなんですが、大抵古典には現代の言葉感覚に合わせた解説本が売られているので、そういった本を読むのがオススメ。

ぜひ古典を読んで、「本質」を理解するようにしましょう。

「大人のための読書の全技術」の恒例3文感想

「大人のための読書の全技術」の恒例3文感想

いつも通り3文で感想をまとめていきます。以下の通り。

  • 「読書の全技術」というくらいで、内容はめちゃくちゃ充実。その分長い。
  • ところどころ斎藤孝先生の主観が強い部分がある。
  • アウトプットに関しては有益な知識を得られなかった

中田敦彦のYouTube大学でも取り上げられたりと、もちろん良書です。

ただ、僕が気になったのは「アウトプットの解説が足りない」ということ。

どの読書術でも基本的に読書術+アウトプット術+選書術について書かれています。

しかし、本書は具体的なアウトプット術についてはあまり言及されていませんでした。そこは少し残念。

ただ、その一方で、アウトプットすることによって得られることについては深堀りされている印象。

まとめると、「大人のための読書の全技術」は具体的なハウツーよりも読書の本質をしっかり理解することにフォーカスされていた本って感じですね。

「大人のための読書の全技術」を読むべき人

「大人のための読書の全技術」を読むべき人
最後に、「大人のための読書の全技術」についてまとめていきます。

「大人のための読書の全技術」を読むべき人

  • 読書術について多少の知識はある人
  • 読書の本質を知りたい人
  • 読書が習慣づいていない人

「大人のための読書の全技術」は内容量が多いので、少し初心者向けではないような気もします。

なので、ある程度読書術について知っている人が、さらに読書の真髄にハマるために読むべき本なのかなと。

ぜひ気になった方は下記からポチってみてください。

それでは、また。

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