今回は池上彰さんの本を読みました。
最近連日のコロナウイルスのニュースによって政治や経済に興味を持ったのですが、ニュースの見方を知っておきたいなと思い購入。
本の読み方だけでなく新聞やネットの読み方・情報整理についてわかりやすく解説してくれているので、ためになりました。
今回は読書メモと感想を残しておきます。
ぼくがいつも使っている読書の"3種の神器"
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「考える力がつく本」の基本情報
「考える力がつく本」の基本情報について見ていきます。
書名:考える力がつく本
著者:池上彰
出版日:2017年12月11日
出版社:株式会社 小学館
続いて著者の「池上彰」さんのプロフィールが以下の通り。
池上彰
ジャーナリスト。名城大学教授。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者や報道キャスターを歴任し、1994年から11年にわたり、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーに。”今さら聞けない”ニュースの本質を解説し、テレビなどでも活躍中。
池上彰さんは逆に知らない人の方が少なくなってきているのでは?
そんな池上彰さんが書いているので割と親近感もって読めましたね。
「考える力がつく本」の要約まとめ
次に「考える力がつく本」の要約・まとめとして読書メモ+意見を記します。
- 考える力を身につけるには
- 「図解」で理解を深める
- 本の読み方・選び方
上記についてまとめていきますね。
考える力を身につけるには
・では、どうしたら考える力を養うことができるのか。これはもう、何はともあれ、インプットを増やすことから始めるしかありません。そもそも「考える」とは、自分の中にある情報(インプット)をもとに、自分なりの結論(アウトプット)を導き出す作業です。質の高いアウトプットをするためには、まずはインプットが不可欠なのです。
・「そもそもなぜなのか」と考える 「そもそも、それってどういうこと?」という疑問にぶつかれば、そこで自分の基礎知識のどこに欠損があるのかわかります。それ調べることで、より理解が深まっていきます。
・過去→現在→未来の時間軸の中で、世界→国家→個人の動きへと振り返っていくと整理しやすいでしょう。少し歴史をさかのぼって「そもそもきっかけは何だったのか」と考える癖をつけることは、ニュースを深く理解するうえで不可欠です。
・それで得をするのは誰なのかを考えよう 「誰が得をするのか」と考えることは、起きている現象を読み解く手がかりになります。
・情報を流す側の動機を考える こういう書き方(「消息筋によると」「関係者によると」など)に出くわしたら、眉に唾をつけて読むようにしてください。これこそ、その記事を信用していいかどうかをチェックするためのキーワードといってもいいでしょう。少なくとも、まともな報道機関は「消息筋」という用語は使いません。このように情報源を必ず見ることがポイントです。
上記を見ると「考える=自分に疑問を投げかける」っていうことが言えそう。
疑問を投げかけることで、自分の知っている情報(インプット)をもとに疑問に答える(アウトプット)という行為につながるんですね。
実際に、引用した文章を見ると「そもそもなぜなのか」「そもそもきっかけは何だったのか」「誰が得をするのか」などと自分に疑問を投げかけていますよね。
まとめると、疑問を投げかけると下記の効果が得られます。
- 欠けている知識がわかる
- 情報が整理される
- 自分の結論を導き出せる
なので、ニュースやSNSを見るにしても常に「なぜ?」という疑問を持ちながら考える癖をつけておくことが大事ですね。
「図解」で理解を深める
・何でも図にして考える癖をつけよう
・「人間の左脳は論理をつかさどる脳で、右脳は視覚など五感をつかさどる脳である。物事は論理的に言葉で伝えることが大事だけれども、人間は論理的なものだけで動くわけではない。だから説明には論理と視覚に訴えるものの両方が必要である」(東京工業大学教授 本川達雄)
たしかに図解でものを考えるのは大事ですね。
文章のほうが情報量は多くなりますが、図解のほうが理解度は圧倒的に多いですしね。
実際、Twitterで図解投稿が流行っているように、図解は自分も他人も理解されやすい。
といっても、あくまでも図解は情報を整理するための「手段」。
だから、図解を作ることが目的になるのではなく、図解で自分と他人の認識を一致させることに使うべきですね。
本の読み方・選び方
・会社でもある程度出世し、課長クラス、部長クラスとなると、突然、多角化によってまったく新しい分野の仕事をやれと言われたり、関連会社出向したりすることもあるでしょう。そのとき「これまでの仕事しか知りません」では通用しないのです。
大企業も安泰ではない時代。すべてを会社に捧げるのではなく、いえ、もちろん会社のためにも、あなた自身を高め、成長させる時間を持ってほしいものです。・速読は必要ない 毎日少しずつでも本を読み続けていると、次第に読書のスピードを速くなるものです。私も、とくに速読術など学んではいません。最初から一行一行、目で拾いながら読んでいくというオーソドックスなやり方です。本人は著者独特の文章のリズムがあるので、読み始めの時間かかります。次第にその人の文章のリズムと自分の呼吸が合ってくると、途中からはグングン速くなっていきます。大事なのは「速く読む」ことではなく、「内容をしっかり理解する」ことです。慣れてくるとそのうち、重要度の低い箇所を自然と読み飛ばせるようになります。
・「仕事に役立つ本を読みたい」と思ったとき、ハウツー本を買って勉強するのもいいのですが、意外と役に立つのが小説です。池井戸潤氏の小説もそうですが、優れたビジネス小説は、エンターテインメントとして楽しく読んでいくうちに、いつの間にか業界の知識が得られます。勉強しているという自覚がないまま、多くを学べるのです。これはどこの企業がモデルだろうか、という興味で読むことも可能ですし、報道だけではわからない業界の内情も知ることができます。
・すぐ役立つ学問は、すぐ役立たなくなる。逆に、すぐに役に立たないものほど長い目で見れば役に立つ。後からジワジワ役に立つものもある。
本を読むときには、そういう考え方もまた必要ではないかと思います。・いまの若い人は本を読まなくなっています。その結果、本を読んでいるだけで、ライバルに差をつけることができてしまう世の中になりました。楽なものだとは思いませんか。
全面的に同意ですね~。
ぼくも本の読み方を当ブログで解説していまるので、具体的な読書術は「読書術マスターまでの完全マップ【入門~上級まで:全15記事で解説】」を見てほしいのですが、個人的に推したいのが最後の1文です。
とにかく今の若い人は本を読まなすぎ。(ぼくも若者の一人ですが)
実際、「大学生は1日に120分読書するだけで上位8.6%に入れます【読書事情】」にもあるとおり、大学生の半分近くが1日の読書時間が0分というデータが出ているくらいです。
ぼくの周りでも読書している人は珍しいですね。みんなスマホ触ってる。
という意見もあると思いますが、ぼくはちょっと違うと思うんですよね。
たしかにスマホは大量の情報を得られるかもしれませんけど、そのほとんどは信頼性の低い情報。
一方で、本はある程度の信頼性は担保されており、情報の質が高い。
つまり、「スマホ:質より量」「本:量より質」って感じ。
情報に関しては質より量を重視しても間違った方向に進むだけ。
なので、読書して質のよい情報を得たほうがなんだかんだ効率がいいと思います。
「考える力がつく本」の恒例3文感想
いつも通り3文で感想をまとめていきます。以下の通り。
- 中高生くらいでも理解できる内容で書かれているので読みやすさは抜群だった
- その分、そこまで深い内容ではない。けど有益。
- 最終章の経営者との読書談義が一番面白かった。
本書の特徴はとにかくわかりやすいこと。
さすがの池上彰さんって感じですかね。
もう一つ推したい点は、最終章の経営者との読書談義。
ユニクロの柳井社長や、ドンキホーテの安田社長などがどんな本を読んできたのかが対談形式で書かれていて、めっちゃ興味深かった。
やっぱり経営者は若い頃から読書をしている人が多く、実際に読んだ本が仕事に活かされているとも言っていた。
ぼくもたくさんの本を読んでいるけど、これがいつか自分の仕事に活きるときがくるのかなと楽しみになった。
「考える力がつく本」を読むべき人
最後に、「考える力がつく本」についてまとめていきます。
「考える力がつく本」を読むべき人
- 「考える」とはなにかを簡単に知りたい人
- 本、新聞、ネットの読み方を知りたい人
- 一流の経営者がどのような読書をしてきたのかを知りたい人
どの仕事にしても「考える」という行為は必須ですよね。
なのに、その「考える」という本質を意識せずに仕事をしている人がほとんど。
仕事で成果を上げたい人や情報化社会でリードしたい人は本書を手にとってみるのをオススメします。
それでは、また。
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