ちょっと前に読んだ本ですが、かなりここ最近紹介していた「LIFE SHIFT」と同じく人生設計を考える上で大事なことを学べます。
若者向け版「LIFE SHIFT」って感じですかね。
早速内容を紹介していきます。
ぼくがいつも使っている読書の"3種の神器"
\お得な読書サービス期間限定セール/
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」の基本情報
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」の基本情報について見ていきます。
書名:自由な人生のために20代でやっておくべきこと
著者:本田直之
出版日:幻冬舎
出版社:2012/06/01
続いて著者の「本田直之」さんのプロフィールが以下の通り。
本田 直之(ほんだ なおゆき)は、日本の実業家。レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。
明治大学商学部産業経営学科卒業。アリゾナ州立大学サンダーバード校MBA。
本田直之 - Wikipedia
以前も当ブログで本田直之さん著の本を紹介しました。
それが「レバレッジ」シリーズで「レバレッジ・リーディング」「レバレッジ時間術」という本ですね。
なんかこの方の本読みやすいんですよねぇ。 続きを見る 続きを見る
気になる方はまずどれか気になる1冊読んでみるといいかもです。
»「レバレッジ・リーディング」の内容をまとめてみました【要約・感想・書評】
» 「レバレッジ時間術」の書評・要約まとめ【一番わかりやすい時間術本】
「レバレッジ・リーディング」の内容をまとめてみました【要約・感想・書評】
「レバレッジ時間術」の書評・要約まとめ【一番わかりやすい時間術本】
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」の要約まとめ
次に「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」の要約・まとめとして読書メモ+意見を記します。
- 会社を通してキャリアを築いていく方法・心構え
- 人生を通してキャリアを築いていく方法・心構え
- その他に普段から意識するべきこと
上記についてまとめていきますね。
会社を通してキャリアを築いていく方法・心構え
・市場価値・期待価値に惑わされない
二〇代から三〇代初めまでの若いうちは、企業はその人の実態価値ではなく、「期待価値」に対してお金を払います。「将来伸びていくだろう、いずれ成果を出すだろう」という、投資としての給与です。 もう一つの要素が「市場価値」です。市場価値は、社会のニーズによって絶えず変動します・お金を払ってでも働きたい会社で働く
私は、二〇代から三〇代前半までは特に、「会社で働くとは投資である」という認識を持つべきだと考えています。六〇歳を過ぎても働き続ける時代、最初の一〇年あまりは投資に回すくらいの気持ちでなければ、実態価値は身につきません. 就職、転職も経済活動である以上、自分を安売りする必要はありませんが、根本的な部分では「給料ではなく、自分がそこでどれだけ力をつけられるか」という基準で会社を選ぶことが、法則です. 特に若いうちの会社選びは、「一〇年間はコーポレート・キャリアに自分の時間を投資する。その間に、パーソナル・キャリアの種をまく」という長期的視点が重要なのです.・エージェント五社以上に登録する
私の見解では、転職先を見つけずに退職してしまう理由は二つあります。 第一に、「今の会社が嫌だから」という逃避で退職するケース。 第二に、「今のままだと忙しくて転職活動をする時間がとれないから」というケース.
次の会社を決めないうちに辞めるという最悪の選択を避けるために、私が提案するのは、最低でも五社以上の転職エージェントに登録しておくことです。実際に転職を考えている人はもちろんのこと、当面は転職する気がない人でも、サバイバビリティを鍛えるために試してみる価値があります. エージェントに登録する第一のメリットは、いい転職先は短期間では見つからないので、働きながらじっくり自分に合った仕事を見つけられること。また、エージェントに登録すれば、今の自分に何ができるのかを棚卸しせざるをえず、自分のポータブル・スキルを客観視することができます。これが第二のメリットです. 私にとっては「キャリアのかかりつけ医」のような存在です. エージェントへの登録にはお金がかかりません。低リスク高リターンな投資として、ぜひ実行に移してほしいと思います.・会社の看板にレバレッジをかける
メリットその一は、会社の信用力です. メリットその二は、会社のブランド力です. メリットその三は、会社の資産力です. メリットその四は、会社の基礎体力です. しかし会社には、一人の失敗をカバーできる基礎体力、つまり余裕と仕組みがあります。一担当者のミスで全体が揺らぐような会社はまずありません。成果を上げるまでに何度も挑戦し、大いに失敗できるのも、会社の看板あってこそです. 大事なのは、「会社のおかげで、等身大の自分より割増の評価となっている」ことを忘れないことです。そのような謙虚な認識を持ったうえで使えば、会社の看板はコーポレート・キャリアを磨き、パーソナル・キャリアにつなげる非常に強力なツールとなります.・社内ルールからサバイバル・ルールへ
無闇に波風を立てろとは言いませんが、「このルールは社内ルールなのか、どこでも通用するサバイバル・ルールなのか?」と常に自問するクセをつけるべきです. 社内でしか通用しないルールを絶対ルールだと思い込んでいると、変化対応力はどんどん失われ、サバイバル時代の変化に適応できなくなります. さらに実際の上司以外に、「バーチャル上司」をつくるのも、有効な方法です。「この人だったら、どうするだろうか?」と考え、それを実際試し、社内ルールに代わるサバイバル・ルールとして蓄積していくのです。 バーチャル上司は、著名人でも尊敬する経営者でもスポーツ選手でもかまいません。専門分野ではこの人、コミュニケーションではこの人、セルフマネジメントではこの人といったように、ジャンルごとに数人のバーチャル上司がいるといいと思います. それと同じで、たとえば一つの企業に勤めることがスタンダードだった時代に働いていた人と、転職が当たり前の時代に働く人とでは、当然キャリアのつくり方も違ってきます。昔は会社を辞めたいという若者に、「石の上にも三年」などと言って諭しました。しかし、今は「石の上にも一年」ぐらいでちょうどいいかもしれない。時代のスピードはそのぐらい加速しています。その意味で、具体的な行動のモデルにするバーチャル上司には、できるだけ旬の人を選ぶことをおすすめします.・他人コントロールからセルフコントロールへ
会社に属しながらセルフコントロール力を高める方法を三つ、紹介しておきましょう. 第一は、出社してすぐに仕事を始めないことです. セルフコントロールができる人は、一日の自分のスケジュールを見通し、「今日はこれをやろう」と決めてから仕事を始めます. 第二は、会社の文句を言わないことです. 文句を言う人はどこへ行っても言うし、言わない人はどこへ行っても言わない. 第三は、年収が上がっても、生活レベルを上げないことです. しかし、そもそも給料の額を決めているのは他人です。前に述べたように、会社員の給料は、個人の実態価値の反映ではなく、景気の都合、会社の都合でいくらでも変動する市場価値にすぎません.
ぶっちゃけ全部重要で、いま20代・新卒1年目の自分に刺さりまくりました。
- 転職エージェントに登録してみる(できれば5社以上)
- 会社で消極的にならずに思い切り挑戦してみる
- SNS等で尊敬できる「バーチャル上司」を見つける
- 出社後は、1日のタスクを見通す時間をつくる
- 会社の文句を言わない
いざ書き出してみると当たり前が多いかもしれませんが、この当たり前がなかなかできないんですよね。
ぼくも会社で守りに入ってしまうときもあれば、会社の文句もいうときもあります。
ですが、今後はパーソナルキャリアに繋がていく意識を持っていくようにします。
人生を通してキャリアを築いていく方法・心構え
・二〇代:‥コーポレート・キャリアを中心にインプット 二〇代は基本的な力をつける時期。コーポレート・キャリアを中心に据え、実績をつくりましょう。自分がやった仕事で成果を出すことで、自信をつけるのです。会社で成果を出せないのに、いきなり個人で成功できるのはごく限られた人です. また、がむしゃらになる必要はありませんが、仕事にせよインプットにせよ、まずは効率を度外視して、大量のタスクをこなすことも二〇代では大切です.
仕事や語学の勉強やスポーツには、量を経験した先に沸点を超える瞬間があります。あらゆるインプットを大量にこなしたとき、勘どころや効率といったものが突然わかるポイントが訪れるのです.
仕事もこれとまったく同じ。全力投球で、徹底的に、ときには長時間労働もいとわない構えで大量のインプットをしてみることです。量が質に転換するポイントを実感すれば、レベルが一段上がります.
コーポレート・キャリアのつくり方については第3章で述べましたが、二〇代ならではのポイントは三つ.
①お金を払ってでもやりたい仕事にチャレンジすること。
②いい先輩に張り付き、勉強させてもらうこと。
③愚痴を言わないこと.
失敗しても許されるのは若さの特権なので、大いにチャレンジして実績をつくりましょう。また、「教えてください」と言って許されるのも若さの特権。会社で成果を出している人や他社の優秀な人に、どんどん教えを請いましょう.・「本業か副業か」の発想をやめる
日本でも、何が本業で何が副業かという区別のないマルチ・キャリアの持ち主が、どんどん社会的な存在感を増しつつあります.・うねりを見据えてキャリア・サーフィンする
あまり決めつけず、うねりを見て波に乗っていく。これをパーソナル・キャリアづくりの基本スタンスにしてほしいと思います.
波に法則性はありません。人間の力では、どうやっても波を変えることはできませんが、日頃から自分を鍛え、どんな波にも合わせる力は鍛錬できます。
予測不可能な偶然の波に乗る力を蓄える。チャンスの波が来たら、いかなるタイミングでも乗りこなす。不安定な時代のパーソナル・キャリアづくりは、サーフィンとよく似ています。いい波が来るまで「待つ力」。いい波かどうか「見極める力」。ビジネスにおいても、好機という波を「乗りこなす力」は、練習を重ねて鍛え続けねばなりませんし、根本的なビジネス筋力(パドル)も必要です.
若い頃は質より量
同感する部分が多々ありました。
特に「若い頃は質より量だ」という主張はそのとおりだと思います。
スティーブ・ジョブズが「connecting the dots(点と点をつなげる)」と言っていますが、まずは結ぶ”点”がないとどうしようもありません。
じゃあ”点”を増やすためにはどうすればいいのかというと、大量に数をこなして、経験の母数を増やしていくことが重要になってくると思います。
コーポレート・キャリアで実績を作れる?
一部「ん?」と思うところを上げるとすると「コーポレート・キャリアを中心に据え、実績をつくりましょう。」という点です。
なぜなら、大企業だと自分の実績が可視化されにくいからです。
となると、ベンチャー企業など、20代でも主体的に働ける環境にいったほうがいいのかなと思ったりもしますね。
大企業という環境でどう実績を作り出すのか。それは自分で考えるべき課題かなと感じています。
その他に普段から意識するべきこと
・それでも「自分は付加価値を生み出す仕事をしているだろうか? 今やっている仕事は、会社を辞めたとしても自分に依頼される仕事だろうか? そのとき、その仕事はいくらになるだろうか? 自分が会社からもらっている給与以上を稼げるだろうか?」と、常に冷静に自問し続けることが大切です.
・具体策としては、物理的に自分を追い詰めるのが最も効果的です。たとえば、これまで一時間かかっていた作業を三〇分で終わらせると決める。もっと劇的に五分で終わらせると決める。「いや、この仕事はどうしても一時間かかる」という決め付けは、たんなる思考停止。加速の時代には通用しません.
・一〇パーセントの効率アップではなく、一〇倍の効率アップくらいの極端な気持ちでやらなければ、時間感覚を変えることはできないのです.
「自分で付加価値を生み出す仕事をする」というのは大事な心構えですよね。
こういった思考を持つためにも、会社員は常に独立を意識していたほうがいいと思います。(独立するつもりがなくても)
なぜなら、独立を意識していれば、「一人でどれだけの価値を生み出しているのか」ということを自然と意識することができるからです。
で、結論からいうと、この意識を持つのはぼくも心からオススメします。
自分が生み出す価値を意識できるうえに、毎月一定の給料をくれる会社という仕組みの凄さを感じることができます。
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」の書評
いつも通り書評を簡単にまとめていきます。以下の通り。
タイトルのとおり、20代の人にはもれなく刺さる内容が書いてある本です。
就活に対する考え方が変わると思います。
ちなみに【決定版】2023年就活生におすすめの本はこの7冊だけ【実績あり】で他の就活おすすめ本を紹介しています。
また、本書で特にすごいなと思ったのは、このキャリアの考え方を2012年で持っていること。同時期に出版された「ワーク・シフト」という本も似たようなキャリア形成を推奨していますが、頭のいい人たちは先を見通す力を持っているなぁと感心します。
ぼく自身、この記事を書いている現在は25歳。ようやく20代の中盤に差し掛かりました。
この本に書いてあることを参考にしつつ、残りの5年間を生きていこうと思います。 続きを見る
【決定版】2023年就活生におすすめの本はこの7冊だけ【実績あり】
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」を読むべき人
最後に、「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」についてまとめていきます。
「自由な人生のために20代でやっておくべきこと」を読むべき人
- 就職活動を控える大学生・大学院生
- 転職を考えている20代会社員
- 漠然と今の仕事に対して不安感がある会社員
近年では、転職活動も活発になってきて、本書で示されているような行動が実践しやすくなっているかと思います。
というか、本書で示している行動を意識していかないとあっという間に時代に取り残される可能性もあります。
少しでも今の仕事に対して不安感を感じている人はぜひ本書を読んでみてほしいと思います。
それでは、また。