本記事の内容
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは2022年3月に大学院修士課程を修了した元大学院生。現在はとある大企業で日々働いています。
そんなぼくが、大学院生のときに読んだ「論文の書き方が学べるおすすめ本」を紹介していきます。
これから紹介する本を読めば、論文を書くのが楽になりますよ。
それでは、早速いきましょう。
卒論レベルなら論文のおすすめ本は買わなくてOK
早速、論文に役立つ本を紹介していきたいところですが、大前提の話をさせてください。
それが、卒論のレベルなら論文の書き方を学ぶ本は買わなくてOK、という話です。
その理由を解説していきます。下記のとおりです。
- 卒論は内容があって形になっていればOKだから
- 先輩の論文を熟読した方が役に立つから
- 文系や理系、学部によっても論文の書き方は異なるから
論文に役立つ本は無理に買わなくてOK。
とりあえず下記の内容を確認して、その後に購入するかどうかを検討してくださいね。
理由①:卒論は内容があって形になっていればOKだから
最初が、卒論のレベルはそんな高くないという理由です。
というのも、卒論は調査や実験の結果があって、それなりに形になっていれば通ります。
ぼくも卒業論文のときは年明けの1月くらいから本気を出して書きはじめたクソ論文が無事に審査を通りました。
しかも、そのとき論文の書き方とか文章術の本とかはいっさい読んでいなかったですね。
なので、とりあえず卒業できればOKだぜ!って学生の方はわざわざ論文の書き方を学ぶ本は読まなくてOKです。
理由②:先輩の論文を熟読した方が役に立つから
続いてが、他の参考論文を熟読したほうが役に立つという理由です。
特に参考になるのが、研究室の先輩が書いた卒業論文や学会論文。
研究室の先輩が書いた論文であれば、大枠はそんなに変わりません。
大枠とは論理展開や文章のレイアウト、研究方法の書き方のこと。
さすがに中身は変えないと盗作になりますが、そこさえ変えれば自然と論文として成り立ちます。
さらに、論文の文章って書籍やブログで書かれる文章とは違うんですよね。
そういった文章の感覚をつかむためにも、まずは多くの論文を読みまくるのが最短ルートですよ。
論文の読み方でおすすめなのは「落合陽一式」【元大学院生が紹介】
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理由③:文系や理系、学部によっても論文の書き方は異なるから
前述したとおり、論文の文章は少し特殊で、それは文理や学部によっても特徴がでます。
実際に論文の書き方を解説した本でも”理工系のための・・・”とか"医学部のための・・・”みたいな分け方をされている場合が多いです。
なので、本で論文の書き方を学んでも実際の書き方とは異なることが多々あるので、無理して読む必要はないです。
【修士向け】論文を書く際におすすめの本5選
無理して読む必要はないよとは書いてきました。
しかし、修士論文や学会論文などよりハイレベルな要求がされる論文を書く場合にぜひ読んでほしい本があります。
それが以下のとおり。
- 論文の教室:論文を学びたい人向け
- 20歳の自分に受けさせたい文章講義:文章を学びたい人向け
- 理工系のためのより文章の書き方:文章を学びたい人向け
- ロジカル・シンキング:論理について学びたい人向け
- イシューからはじめよ:仮説について学びたい人向け
それぞれ紹介していきます。
①論文の教室
論文の書き方全般を学びたければ、この本一択です。
中身は表紙を見てわかるとおり、「分かりやすい」「面白い」「ためになる」の三拍子。
本を読むのが苦手…という人もとても読みやすく感じると思います。
「まだ論文を書いたことない。けど、書くならちゃんとした論文にしたい」と思う方はぜひ本書を手にとりましょう。
②20歳の自分に受けさせたい文章講義
論理的かつ伝わる文章について学べます。
実際ぼくも鬼リピで読んでますが、超ためになります。老若男女問わず必読です。
ちなみに、「20歳の自分に受けさせたい」という題名にも意味があるんです。それも本書を読めば自ずとわかりますよ。
③理工系のためのよい文章の書き方
こちらは理系の論文を書く人向けの本。
論文向きの文章術を学べます。
ぼくも大学院生のとき、論文でつまづいたらこの本を読み返していました。
パッと見、おかたい本に見えますが、図や絵を多めに解説してくれるのでとても読みやすいですよ。
④ロジカル・シンキング
研究を進めるに当たって必要になる論理的思考力が学べます。
ロジカル・シンキングは研究だけでなく、社会人になってからも必要になるスキルなので、今のうちに読んでおくことをオススメします。
本屋に行くと、ロジカル・シンキングの本が山程陳列されていますが、とりあえずロングセラー本である本書を読んでおけば間違いなしです。
⑤仮説思考
本書では、仮説の立て方を学べます。
研究や論文を勧める上で最も大事になるのが、仮説です。
なぜなら、仮説がすべてのスタートラインであり、ここを間違えると論文全体が崩れるから。
なので、論文のスタートラインである仮説を学ぶためにも本書を読みましょう。
ちなみに、かなり分厚い本になっていますが、仮説思考を学ぶパートは100ページ程度なので、身構える必要はないです。
論文の書き方だけでなく、読み方も学ぼう
さて、紹介した本を読んで論文を書く気持ちになってるかもしれませんが、その前に過去の論文を読み漁るという作業があります。
ここまで論文の書き方に関することを述べてきましたが、読む方も大事です。
理由は下記のとおり。
- 研究には新規性が求められるから
- 過去の知見から新たな課題を発見できるから
- 論文を読むことで論文の書き方がわかるから
既存研究を読み漁ることで、新規性のある論文を書かないといけません。
ということで、論文の読み方も学びましょう。オススメは下記で紹介している「落合陽一」さんの読み方。論文を“大量”の論文を“速く”読めるようになります。
» 論文の読み方でおすすめなのは「落合陽一式」【現役大学院生が紹介】
さらに、論文を読む前に、読むべき論文を探さなきゃですね。こちらもノウハウを下記で解説してます。
» 【学生必読】論文の探し方にはコツがある話【大学院修了者が紹介】
さらにさらに、論文を読み終わった後には、論文の整理・管理も大事。こちらのノウハウも下記で解説しています。
» iPadで論文を管理する方法・おすすめアプリを紹介【大学院生】
本日は以上です。
それでは、また。
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