【超時短】現役大学院生が紹介するおすすめの論文の読み方【落合陽一】

学生向け

現在、大学4年生、または大学院に進学した人、誰しもが一度は抱える問題。それは・・・

「論文読むのめっちゃ時間かかる・・・」

皆さんもこうした悩みを抱えているのでは?

たしかに、論文読みにはかなりの時間と労力がかかります。
しかし!
実は、正しい論文の読み方を知っていると、この時間と労力を格段と減らすことができます。

なぜなら、ぼく自身、以前まで論文1本読むのに数時間かけていたのですが、この「正しい論文の読み方」を実践したことで、
今では10,20分程度で論文1本を読めるようになったからです。
しかも、時間短縮だけでなく、
論文への理解度もはるかに上がりました。

この記事では、まず大前提である論文の構成を紹介し、その後に「ざっくり」タイプの読み方、「じっくり」タイプの読み方を順番に紹介していきます。

この記事を読んでもらえれば、超効率的な論文の読み方を学ぶことができ、それを実践してもらえればはるかな時間短縮に繋がります。

論文の構成を知りましょう

論文の構成を表現
    1. タイトル
    2. アブストラクト →何をしたか
    3. イントロダクション →何をしたいか
    4. 関連研究 →他とどう違うか
    5. マテリアル&メソッド(方法) →主張の証明
    6. 解析&実験結果 →主張の証明
    7. 議論 →良し悪し
    8. 結論 →何をしたか(詳細)
    9. 参考文献 →他研究

正直、この後紹介する読み方よりもここが最重要となります。
ここをきちんと理解していない人が意外と多いですが、
ここを理解するだけで、論文の理解度は格段に違ってきます。
もちろん、論文によって順番や内容が違う場合はありますが、大体の論文はこういった構成になっています。
さて、各項目に関して簡単に見ていきましょう。

1. タイトル

その論文の題名のことです。
意外とタイトル詐欺みたいな論文もあるので、個人的にはここはそこまで重要視しなくていいかなと思います。問題は中身です。

2. アブストラクト

端的に言うと、この論文では何をしたかを簡単にまとめた部分です。
ここが重要。
アブストラクトは文字数が限られているので、著者はその論文で最も重要なことだけを抽出し、ここにまとめます。
なので、ここを読むことだけでその論文の重要な点を把握することができます。

3. イントロダクション

日本語でいうと、背景・目的です。
この研究をするに至った経緯、そして、この研究では何をしたいかが記されています。

4. 関連研究

ここでは、関連研究を紹介することによって、この論文は他とどう違うのか、つまり「新規性」「独自性」を表す部分となります。
研究にとって「新規性」「独自性」というのは非常に重要な要素です。
(昔の研究と全く同じことをしても意味ないですもんね。)

5. マテリアル&メソッド

カタカナでかっこよく書いていますが、その研究の方法のことです。
次の項目の解析&実験結果と合わせて、アブストラクトやイントロダクションでしたこの論文の「主張」を証明する項目となります。

6. 解析&実験結果

5で述べたように、方法と合わせてこの論文の「主張」を証明する項目となります。

7. 議論

5,6を踏まえて、この研究では何が良かったのか、何が悪かったのかを考察する項目となります。

8. 結論

結局、この論文で何をしたのかをまとめる項目です。
アブストラクトの詳しいバージョンと捉えてもらえれば、OKです。

9. 参考文献

その論文を作成するにあたって参考にした、または、引用した論文リストです。
今回の趣旨とはずれますが、次に読むべき論文探しに大いに使えます。

「ざっくり」と論文を読むときの読み方

    「白木式」
    アブストラクト→イントロダクション→結果

こちら、筑波大学の白木賢太郎さんが紹介している論文の読み方です。下記に参考URLを記しておきます。

»「白木式」をもっと知りたい方はこちら

白木賢太郎さんは生物科学分野で権威のある教授で、彼のゼミで行っている「朝輪」と呼ばれるゼミで実際に行わえている方法です。

それでは、「白木式」を説明していきます。

まず、最初にアブストラクトを読みます。
これによって、論文の全体像と要点を把握します。

その後、接続詞の前後を注目しながら、イントロダクションを読みます。(パラグラム速読法)
ここで、作者の主張を明確に捉えます。

最後に、結果部分のみ見ます。
しかも、結果の部分でも文章は見ずに、図やグラフだけを見ます。
なぜなら、図やグラフを正しく読み取れば、結果は理解できるからです。

ざっと流れはこんな感じです。こうみると論文読むの簡単じゃんと思えますよね?
なので、個人的には「論文読むのだるい・・・」「論文の読み方わからない」といった初級者向けの読み方だと思います。

「じっくり」と論文を読むときの読み方

    「落合式」
    アブスト→結論→実験結果→関連研究→内容をスライド1枚にしてまとめる

    【スライドの内容】
    ・どういう論文?
    ・先行研究と比べてどこがすごい?
    ・技術や方法のポイントはどこ?
    ・どうやって有効と検証した?
    ・議論の内容は?
    ・次に読むべき論文は?

こちらはメディア露出も高いので知っている人はかなり多いと思いますが、筑波大学の落合陽一さんの論文の読み方です。こちらも下記に参考URLを貼っておきます。

»「落合式」をもっと知りたい方はこちら

非常に有名な方なので、落合陽一さんに関する説明はここでは省略します。ネットで調べれば彼に関する情報は山程出てきます。

それでは、「落合式」を説明していきます。

はじめに、アブストラクトと読みます。
こちら「白木式」と共通しており、はじめに論文の全体像・要点を把握します。

次に、結論。
ここで、この論文で「何をしたか」をさらに深堀りしていきます。

次に、実験結果です。
この論文の主張がわかったところで、この主張に至るまでどのように証明したのかを把握していきます。

そして、関連研究です。
ここで、この論文の「新規性」「独自性」を捉えます。

最後に、これらの内容を1枚のスライドにまとめたら終わりです。
スライドの内容については上記の通り。一応、実際の落合さんが作成したスライドも載せておきます。
落合陽一作成の論文まとめスライド
流れは以上です。「白木式」と共通する部分もあり、「白木式」の強化版といった感じですね。

また、落合さんは次の2点に関しても主張しています。

・時間を決めて読む
・まとめる癖をつける (=1枚のスライドにまとめる)

これらに関しては練習していく必要がありますが、繰り返していくとそのうち意識せずにできるようになるそうです。

たしかに、論文読みで一番やってはいけないのは「だらだら読み」
時間を浪費するどころか、論文の理解・定着が全くされません。

それを解消するためにも時間を決め、最後にまとめる作業があると意識することで、集中して論文が読める環境を作り出しています。

まとめ

    ・論文の構成を把握しよう
    ・「ざっくり」と論文を読む場合は「白木式」
    ・「じっくり」と論文を読む場合は「落合式」
    ・時間を決めて読む
    ・まとめる癖をつける

ぼく個人としては、はじめに「白木式」で読み、重要でない論文はそのまま放置、重要な論文は「落合式」で深堀りしていくといった流れにしてます。

人によって、合う読み方は違うと思うので、これらを実践しつつ、自分なりにカスタマイズしていくのも良いかと思います。

いかがでしたか?
このように論文の構成や正しい読み方を理解すれば、論文読みを効率化でき、時間に余裕のある研究生活を送ることができるようになると思います。
自分もまだ大学院生の身です。一緒に研究生活乗り越えていきましょう!
それではまた。