どうも、ウィルです。今回はKindle Unlimitedで対象になっていたので、「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」という本を読んでみました。
端的に言うと、「デザイン思考」の話です。デザインというと「ビジネスマンには関係ないや」と思うかもしれませんが、実はデザイン思考はすべてのビジネスパーソンに関わっていきます。
その点を本の引用も踏まえて紹介していきます。
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「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」の基本情報
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」の基本情報について見ていきます。
書名:HELLO, DESIGN 日本人とデザイン
著者:石川俊祐
出版日:2019年2月
出版社:株式会社幻冬舎
続いて著者の「石川俊祐」さんのプロフィールが以下の通り。
石川俊祐
1977年生まれ。英国セントラルセントマーティンス卒業。英国デザインオフィスAZUMI、日本の家電メーカーデザイナー、UKのデザインイノベーション会社PDDのCreative Leadを経て、2013年に帰国後、IDEO Tokyo立ち上げに従事、現在Design Directorとして様々な企業/団体とのプロジェクトをリードする。
実際にデザイナーとして活躍している石川俊祐さんが書いて書籍なので、本に書いてあることは生の意見です。それがはっきりと伝わってきます。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」の要約まとめ
次に「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」の要約・まとめとして読書メモ+意見を記します。
- デザインとデザイナーとは
- デザイン思考のマインド
- デザイン思考4つのプロセス
上記についてまとめていきますね。
デザインとデザイナーとは
・一方で、英語の「デザイン」は動詞でもあります。その意味は、「設計する」「企てる」「目論む」。つまりデザインという言葉は、もともと「アイデアを考える、企てる」といったニュアンスを持っているわけです。
・「design」が意味するように、「アイデアを考え、企てる人」をデザイナーと呼ぶのであれば、すべてのビジネスパーソンはデザイナーであるべきだ、とぼくは考えています。
・一方でデザインの根底にある考え方は、人々の心や行動の変化から、そこにある潜在的な課題や願望を読み解き、あるべき姿をかたちにすることです。
じつは、デザインの本質は「課題の発見とその解決」にあります。「人が持っている課題の本質を見つけ、その上でそれを解決するための新しいモノ、体験、システムなどをつくり出すこと」がデザインのもっともベースとなる概念なのです。
まとめると、すべてのビジネスパーソン=デザイナーであるということ。
なぜなら、デザインとは「アイデアを考える、企てる」ことであり、ほとんどのビジネスパーソンが日々行っていることと同意義であるからですね。
例えば、商品開発、建築、そしてエンターテインメントなど。すべてに「人が抱える課題を発見して、解決する」という行為がありますよね。
このように、デザインは多くのビジネスパーソンが日々行っていることなのです。
という声もあるかもしれません。
たしかに、一見似たような意味ですよね。
しかし、明確な違いがあり、それが以下の通り。
- アート:自己表現→”自分”の衝動から始まる
- デザイン:人が抱える課題とその解決→”他人”が抱える課題から始まる
このように、”自分の衝動”で始まるか”他人の課題”から始まるかで大きく違うんです。
デザイン思考を考えるときはここをしっかりと抑えておく必要があります。
デザイン思考のマインド
・トップデザイナーたちが実践している思考法を抽出し、理論化し、それぞれの仕事(企業経営や商品開発はもちろん、営業やマーケティングに至るまで)に転用することによって、これまで誰も思い浮かばなかった、優れた答えを導き出す──。これが、デザイン思考の大枠です。
・デザイン思考とは、観察で得た主観を重視したアプローチです。「自分はなにをリサーチし、そこからなにを感じとり、どういう意味づけをほどこして、アイデアにつなげていくか」の思考法です。つまり、「 あなたが なにをどう感じたか」の、主観がすべて。定量から定性へと頭を切り替えなければならないわけです。
・デザイン思考を実践するとき、マインドだけではきっと質の高い議論をすることができないし、スキル(知識)だけでは自分のロックのせいで歯がゆい思いをすることになるでしょう。
この両輪を携えてまっすぐ前に進むためにも、「主観を信じ」「楽観的に」「旅行者の視点を持って」「仲間と助け合い」「クリエイティブな行動を取る」という5つのマインドセットを、常に頭の片隅で意識してください。・デザインとは問題解決であり、未来を描くものである。人が抱えている課題を解決しようとアイデアを企てる人は、全員がデザイナーである。そして、優れたデザイナーになるためにも、「主観」「楽観的」「旅行者の視点」「助け合い」「クリエイティブな行動」の5つのマインドセットを意識しよう。とくに日本人に欠けている「クリエイティブ・コンフィデンス」を取り戻していこう─。
デザイン思考とは「誰も思い浮かばなかった優れた答えを導き出す」ということになります。
そして、そこで重要になってくるのが「観察で得た主観を重視したアプローチ」。
つまり、「あなたが何を感じたのか」という主観が重要になってきます。
しかし、多くの人が「自分の主観」に自信を持っていません。
なので、そこで重要になってくるのがクリエイティブ・コンフィデンス、つまり主観への自信を持つことです。
- 曖昧な状況でも楽観的でいること←人はモヤモヤした状況を嫌うため
- 旅行者/初心者の気分でいること←思い込みを除去するため
- 常に助け合える状態をつくること←オールマイティな天才ではないから
- クリエイティブな行動を信じること←まずは動くことが大事だから
こうしたマインドを持ってクリエイティブ・コンフィデンスを高めていきましょう。
そして、堂々とデザイン思考を実践していきましょう。
デザイン思考4つのプロセス
・デザイン思考4つのプロセス
①デザインリサーチ(観察/インタビュー)②シンセシス/問いの設定③ブレスト&コンセプトづくり④プロトタイピング&ストーリーテリング① デザインリサーチ(観察/インタビュー)
・インスピレーションやアイデアの種を大量に集めるフェーズ。対象となる人の「観察」と「インタビュー」で、彼らが抱えている本当の課題はなにかを探っていきます。② シンセシス/問いの設定
・「自分たちが解くべき問題はなにか?」を決めていくフェーズ。リサーチによって大量に集まった情報を整理、分類、解釈して意味づけし、どのようなプロジェクトにしていくか決めていく。具体的には質の高い「問い(ブリーフやテーマ、課題)」をつくり、それに基づいた戦略を立ち上げます。③ ブレスト&コンセプトづくり
・アイデアの方向性を固め、一言であらわすコンセプトにまとめていくフェーズ。どんなアイデアの可能性があるかチームで案を出し合い、膨大な選択肢を用意する(拡散)。その上でテクノロジー的に、またビジネス的に成り立つかどうかを見極めながらコンセプトを絞っていきます(収束)。④ プロトタイピング&ストーリーテリング
・プロトタイプ(試作品)を使い、そのアイデアを手に取れるものにして確認するフェーズ。実際のそのプロトタイプをユーザーに試してもらい、フィードバックと修正の反映を繰り返します。そして最終的なかたちが見えてきたら、どのようなストーリーで伝えていくかをまとめていきます。
デザイン思考は上記の4つのプロセスを経て考えていきます。
例えば、ぼくがやっているブログで考えていきましょう。
→Google Analyticsを分析しながらブログ読者がどのジャンルの記事に食いついているのかを観察、場合によってはTwitterでアンケート
②シンセンス/問いの設定
→分析やアンケート結果を整理。どの商品を記事で紹介していくかを決める。
③ブレスト&コンセプトづくり
→紹介する商品の方向性を決める。そして、その商品を購入する見込みがあるのかを検討する。
④プロトタイピング&ストーリーテリング
→実際に記事を書いてアップしてみる。またGoogle Analyticsで分析してフィードバックと改善反映を繰り返す。また、その商品を購入させるまでの導線(ストーリー)を考える。
今回は割と応用しにくいブログで考えてみましたが、それでもデザイン思考を使えばどういった順番でブログを設計していけばいいかわかるようになります。
このように、ぜひあなたも自分の仕事に置き換えてデザイン思考を実践してみてください。
新しい発見があるはず。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」の恒例3文書評
いつも通り3文で書評をまとめていきます。以下の通り。
- デザイン思考を学ぶにはこれ1冊でOK
- 内容はかなりビジネスパーソン向けに書かれているので誰でも読んで「ふむふむ」と勉強になると思う
- だから、タイトルと表紙で少し損してるなーと個人的には感じてる
ぼく自身あまり思考法について考えてこなかったので、割と勉強になりました。
苦言を呈すと、タイトルと表紙で「デザイナー向けなのかな」「ビジネスマンには関係ないかな」と思ってしまうので、なんか入り口で損している本だなとは個人的には感じてます笑
ただ、中身は良質なのでぜひ手にとってもらいたい本ですね。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」を読むべき人
最後に、「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」についてまとめていきます。
「HELLO, DESIGN 日本人とデザイン」を読むべき人
- 人々の課題解決をメインの仕事にしているビジネスパーソン
- デザイン思考と学びたい人
- 「デザイン」という概念と昨今の事情を知りたい人
繰り返しにはなりますが、表紙的にとっつきにくさがある一方で、基本的にどのビジネスパーソンでも感心できるような内容にはなっています。
気になる方はぜひ下記からポチッと購入してください。
それでは、また。
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