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本記事の内容
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは、2022年3月に大学院を修了して、現在は東京のとある大企業で働いています。
そんなぼくも、修士論文を書き始めたのは年明けからでした。ちなみに、論文に使うアンケート調査を行ったのも10,11月頃。それでも無事修士論文の審査には通りました。
結論からいうと、修士論文はそこまでレベルが高くなくても大丈夫です。
今回はその理由とどうしても修士論文の審査が通らない基準を解説していきます。
また、これから修士論文を書く人のためにも、修士論文を通すコツも紹介していきます。
この記事を読めば、修士論文を少し気楽に考えられるようになりますよ。
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修士論文がめちゃくちゃでも審査に通るのか
結論としては、修士論文がめちゃくちゃでも通ります。(ただし、場合による)
「場合による」と書いた理由は後ほど「修士論文の不合格になる3つの基準」で解説しますね。
さて、卒業論文は完成度が低くくても合格になるというイメージはありますよね。実際、期日内に提出すれば大体合格になります。
修論もある程度は同じ。なぜなら、結局論文提出や発表後に修正するからです。
修士論文は論文提出後に修正を行って、差し替えを行うのが普通です。
提出論文を差し替えるというよりは、研究室内に残す論文として差し替えるみたいなイメージですね。
なので、論文提出日段階では、論文の体裁を守って内容がある程度あれば合格は出してくれます。
博士課程だとそうはいかない
なお、博士課程だとそうはいかないです。実際、ぼくがいた研究室でも修士論文の審査が落ちた人はあまり聞いたことはないですが、博士論文が不合格になる例はいくつも聞きました。
博士課程は学内の教授だけでなく、論文投稿数や学会発表などの外部機関での成果も必要となりますからね。
今回は修士論文についてが主なので、下記からは修士論文が不合格になる基準を解説していきます。
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修士論文の不合格になる3つの基準
修士論文が不合格になる基準を3つ紹介します。それが以下のとおり。
- 提出締切日に間に合わない
- 明らかな間違い・虚偽がある
- 事前に担当教授からストップがある
それぞれ解説していきます。
①提出締切日に間に合わない
これは言わずもがなですが、修士論文の提出締切日を守らないと、問答無用で不合格になります。
なので、締め切りを守るのは絶対条件と覚えておきましょう。
大学院生が用意するものは主に以下の3つです。
- 製本した論文
- 論文概要
- 15分程度の修論発表
大学院によって異なりますが、主な提出物は上記の通り。
最近ではコロナの影響で紙媒体ではなく、データで提出することも増えているみたいなので、その点は楽になったとポジティブに捉えましょう。
ちなみに、ぼくはデータ提出でした。
②明らかな間違い・虚偽がある
こちらも言わずもがなですが、「間違い・虚偽」がある場合は不合格になります。
特に虚偽は気をつけてください。虚偽や不正が見つかると修了できないどころか退学になる場合があります。
なお、間違いが発生しないように、提出前に論文を担当教授に見せて入念に確認をもらうようにしましょう。
③事前に担当教授からストップがある
3つ目は、事前に担当教授から「これは合格にならない」と言われた場合です。
なぜなら、提出して不合格になるのが明らかな場合、その担当教授の指導力が問われることになるからです。
教授も「この完成度の低い論文をOKした指導教員は誰だ?」とか言われたくないんですよね。
もちろん単純に厳しい教授でハイレベルの論文を求めての発言という可能性もあります。そこはよく見極めましょう。
ただ、担当教授は普通は自分の指導学生を修了させたいと思うもの。
なので、本気で「合格にならない」と言われた場合は、しっかりと教授と今後の進退について話し合うようにしましょう。
こういったときのために普段から教授に相談しやすい環境づくりは大切ですね。
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修士論文が不合格になると内定取り消しになるのか
こちらも結論からいうと、修士論文が不合格になると内定取消は確実です。
なぜなら、企業側も卒業・修了見込みとして内定を取っているため、論文が不合格になるとシンプルに卒業要件を満たせなくなるからです。
そのためにも、大学院生の効率的な就活スケジュール方法【就活の開始時期は?】で解説しているとおり、就活と修論を同時に進める力を身につけておきましょう。
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本当にヤバいときに知っておきたい修士論文を通すコツ5選
今、「本当にヤバい」という状況の学生もいるはず。
ここからはそんな方々のために、ぼくの実体験から修士論文を通すコツを5つ紹介します。それが以下のとおり。
- 指導教員に正直に相談する
- 先輩の修士論文を読む
- 一度修士論文の大枠だけ作る
- 見栄えを整える
- グラフや表を多用する
①指導教員に正直に相談する
修士論文がヤバいときの1つ目のコツは「指導教員に正直に相談する」です。
というのも、修論で追い詰められると、
- 「このままだと教授にめちゃくちゃ言われるのではないか」
- 「次のゼミ行きたくない・・・」
- 「怒られたくない」
などと思い始めるんですよね。その結果、コミュニケーションを怠ってしまいます。
でも、追い詰められているときこそ、早めに指導教員に報告連絡することが必要。
なぜなら、教授たちは何度もそういった修羅場をくぐり抜けているからです。
教授たちはあなたよりも数倍数十倍の論文を書いてきています。なので、前向きな言葉や適切な打開策を提示してくれると思いますよ。
実際ぼくも本当に追い詰められて指導教員に相談しにいったとき、心の中が大雨から晴天に変わりました(この感覚マジです)。
「あ、こんなちっぽけなことで悩んでいたんだ・・・」とちょっと恥ずかしくなるくらいでしたね。
ほとんどの指導教員はあなたに大学院を修了してほしいと思っています。
だからこそ、教授は適切なアドバイスをくれるので、しっかりと向き合うようにしましょう。
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②先輩の修士論文を読む
修士論文がヤバいときの2つ目のコツは「先輩の修士論文を読んで最低ラインを理解する」ということ。これ本当に重要です。
なぜなら、多くの学生は「修士論文=完成度高い」と思いこんでいるからです。それを払拭しましょう。
研究室には過去先輩たちが書いた修士論文があります。まずは、それを片っ端から見ていきましょう。
そうすると、「え、こんなレベルの論文でいいんだ」と気づくんですよね。
実際ぼくも先輩たちの論文を見て、「とりあえずこのレベルまでは持っていこう」などと自分の中で基準を決めていました。
また、論文を書く前に読んでおくべきおすすめの本5選【大学生・大学院生】でも述べていますが、先輩の修士論文を読むことで、論文の体裁・書き方・図表の作り方を学ぶこともできます。
自分で一から書き方を考える必要がないので、時短になります。
モチベーション・書き方の2面でメリットがあります。先輩方の修士論文は宝ですよ。
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③一度修士論文の大枠だけ作る
修士論文がヤバいときの修論がやばいときの打開方法③は「一度修士論文の大枠だけ作ってしまう」です。
研究が進まないときの原因とその対処法5選でも解説していますが、修論が書けない原因の一つが、何から始めればよいかわからないことです。
そこでおすすめなのが、まずは修士論文の大枠を組んでみることでなんです。
表紙作って、目次作って、章立てをしていると段々と何が足りないのか、何が余計なのか、どこに不安を感じているかがわかってきます。
なお、大枠を組む際にも、あなた自身が「これ良いな」と思う先輩の修士論文を参考にしてみましょう。
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④見栄えを整える
修士論文がヤバいときの4つ目のコツが「見栄えを整える」ことです。
どんなに良い内容でもレイアウトがめちゃくちゃだったり、図表が見にくかったりすると読みにくいですよね。
そして、読みにくいと読み手に誤解を招くこともしばしばです。
そのため、多少内容が悪くても見栄えはきちんと整えましょう。
それだけでもパッと見、きちんと時間をかけた論文なんだなと思ってもらえます。
教授陣はいくつもの論文を読んできて目が肥えているはずなので、論文の本質部分を見抜いてきます。
ですが、見栄えが悪いよりも良いほうがいいのは確実です。小手先でもよいので、少しでも完成度が高いように見せましょう。
⑤グラフや表を多用する
修士論文がヤバいときの5つ目のコツが「グラフや表を多用する」ということ。
シンプルに論文のページ数かさ増しに有効です。
実際ぼくも「これは図表いらないかな・・・」と思うものもとりあえず図表にしていました。不要なら不要であとで教授から指摘してもらえるので。
なお、グラフや表の多用も「④見栄えを整える」と考え方は一緒で、教授たちは本質を見抜きます。
ですが、ペラッペラの論文よりも量があって何かしらの結果が提示されている論文の方が評価されます。
提出後にいくらでも内容を修正・洗練することは可能なので、とりあえずこういった小手先テクニックを使うのは間違いではないと思いますよ。
まとめ:ぼくも修士論文はめちゃくちゃでした
今回の内容をまとめると、以下のとおり。
- 修士論文はめちゃくちゃでも基本合格する
- 提出期限は絶対に守ろう
- 小手先のテクニックを使ってでも、まずは修士論文として形にしよう
大前提、提出物をクリアしていれば審査はしてもらえます。
論文の完成度は高い方がよいですが、まずは期限を厳守しましょう。
ちなみに、ぼくも修士論文はめちゃくちゃでした。
2月の頭に修士論文を提出したあと、会社員として働く4月まで修正続きましたからね笑
さらに、修正後にとある学会の論文を投稿しましたが、無事リジェクト。よっぽど完成度の低い論文だったんだなと思い知らされました。しかし、そんな修士論文でも合格になったんです。
なので、あなたも諦めずにまずは提出することを目指しましょう。
それでは、また。
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