本記事の内容
本記事の執筆者
うぃる(@willblog13)
この記事を書いているぼくは、2022年3月に理系大学院を修了して、現在第一志望だったとある大企業にて働いています。
そんなぼくが、研究室と就職活動の関係をまとめていきます。
結論、研究室と就職活動には関係があります。
なぜなら、ぼくは良い研究室に恵まれたからこそ就職活動に成功したと思っているからです。
とはいえ、研究室と就職活動に関係があるという事実はぼくだけでなく、記事を読んでいるあなたにも共通する話です。
これから研究室選びに迷っている人、就職活動を控えている人に刺さる内容となっているので、ぜひご覧ください。
早速いきましょう。
無料で使える就活向け自己分析ツール
【厳選】自己分析ツールのおすすめ7選【登録なし/無料あり】
続きを見る
研究室と就職活動って関係あるの?
- 研究室選びで迷っている方
- これから就職活動を控えている方
不安になりますよね。
ぼくも両方の期間を経験しましたが、「これからどうなるんだろう」と不安に思っていました。
ただ、安心してください。
以下から丁寧に解説していくので、少しずつその不安を取り除いていきます。
なお、今回は理系の研究室を前提に書き進めていきます。
結論、研究室と就職活動は関係あります
記事の冒頭でも書いたとおり、研究室は就職活動に関係あります。しかもかなり重要です。
なぜなら、2つの場面に影響があるからですね。それが以下のとおり。
- 研究室での活動内容が就職の評価に響く
- 研究室での活動が就職活動のしやすさに響く
どちらも実際にぼくが感じたことです。
ぼくの場合、研究室でがんばったことがエントリーシートや面接で評価されたり、研究室の教授がやさしかったからこそ就職活動に時間を割けたりといった感じです。
影響の大きさっていうのは人それぞれかもしれませんが、何かしらの場面で研究室が就職に関わってきます。
研究室での活動内容が就職に重要になる
まず就職活動におけるエントリーシートや面接では研究室での活動内容が重要視されます。
理由としては、一番業務に直結する要素だからです。
特に理系の場合は、専門的な知識・技術を持っているかが重要になってきます。
「でも、サークルや部活の活動、アルバイト経験とかも重要なんじゃないの?」
→はい。その通りです。
ただ、それらの情報はパーソナルな場面を判断しているに過ぎません。
実際に専門性や持っている技術を評価される理系の就職に関しては、研究室での活動をアピールする方が健全なんですよね。
なので、研究室の活動内容は就職における評価の重要な要素である認識を忘れないようにしてください。
特に院生は研究室と就職の関係が強くなる
大学院生の場合、研究室と就職の関係はより強くなります。
正直学部生は研究歴が浅いので、専門的な知識や技術を持っていなくても「まあ、そんなもんか」となりますが、大学院生だとそうはいかないですよね。
実際にぼくも面接のときに一番聞かれたのは「研究室での活動内容・実績」でした。
じゃあ学部生の方が有利なんじゃね?
と思うかもしれませんが、そんなことないです。
むしろ大学院生の方が有利です。
理由は下記の記事で解説しています。
大学院卒は就職において有利?【学部卒との違いも解説】
続きを見る
研究室が就職活動自体に影響を及ぼす場合もある
もう一点注目すべきが、研究室が就職活動”自体”に影響を及ぼす可能性です。
なぜ注目すべきかというと、就職活動においては注いだリソース(時間)が重要になってくるからです。
実際、研究が忙しすぎて自己分析もOBOG訪問もままならないまま、就職活動スタートしてしまうと、かなり遅れを取ることになります。
ちなみに、ぼくの場合は教授が優しかったのと、研究内容的に1~4月が暇だったのもあって、かなり時間をかけて自己分析に取り組むことができました。
就活に自己分析が必須な件
就活を効率よく進めるためには、自己分析は必須です。なぜなら、業界選び・企業選び・ES作成・面接すべてに関係してくるから。
僕がおすすめする自己分析ツールを『【厳選】自己分析ツールのおすすめ7選【登録なし/無料あり】』にまとめました。すべて無料です。
【厳選】自己分析ツールのおすすめ7選【登録なし/無料あり】
続きを見る
バタバタしていたり、余裕がなかったりすると就職活動もうまくいかないです。
そのためにも、適切に研究室を選ぶのは重要になってきますよね。
就職を制す研究室の選び方
就職において、研究室が重要である理由を理解していただけたと思います。
それでは、ここから就職を有利に進めるための研究室の選び方を解説します。
ポイントは以下の5つ。
- 研究室の教授
- 主な研究テーマ
- 研究室内の就職実績
- 研究室内の研究実績
- コアタイム等の研究室生活
それぞれ調査すべきポイントを解説していきます。
ポイント①:研究室の教授
1つ目は「研究室の教授」です。
研究室の教授について調べるべきポイントが以下の通り。
- 教授の経歴
- 教授の実績
- 学科での評判
- 研究室での評判
- 教授の人柄
教授の経歴や実績は大学のホームページなどですぐ出てきますね。
一方で、いちばん大事なのが評判です。
やっぱり良い教授には良い評判が生まれます。またその逆も然り。
実際に評判を調べるためにも研究室見学に参加するのが一番かと。
ぼくも配属前は研究室に顔を出しに行き、そこの先輩に根掘り葉掘り話を聞きました。
遠慮せず、その研究室に所属している先輩に話をききましょう。
とはいえ、評判を調べる以上に大切なのは教授本人と話してみることです。
接触の仕方は以下のようにいろいろあると思います。
- 研究室に直接話しを聞きに行く
- その教授の授業をとり、授業終わりに質問ついでに話す
実際に話してみると人柄も見えてきますし、オススメです。
ポイント②:主な研究テーマ
2つ目は「その研究室で取り扱っている主な研究テーマ」です。
自分が将来仕事したい領域と研究テーマがズレすぎているのはNG。
なぜなら、シンプルに研究意欲がなくなるから。
そして、それは回り回って就職活動に響くからですね。
「でも関係ない領域でも役立つこともあるんじゃないの?」
→ごもっともです。さらに未来は自分でも予測できないので、心変わりがあるかもしれません。
けど、20代前半の2年間を専門知識の習得に時間を注ぐわけなので、慎重に選ぶべきですよね。
ポイント③:研究室内の就職実績
3つ目は「研究室内の就職実績」です。
就職実績があるといい理由は以下の通り。
- その就職先へのコネがある可能性がある
- 就職先のOBOG訪問が楽にできる
- 先輩やOBOGが就職ノウハウを持っている
たとえば、機械工学の学科に所属しているとします。
そして、あなたが自動車メーカーに入りたい場合、それぞれの研究室の就職実績を確認して、自動車メーカーへの就職が多い研究室に入るべきです。
この点に関してもホームページで分からない部分は実際の研究室訪問で根掘り葉掘り聞くしかないですね。
ポイント④:研究室内の研究実績
4つ目は「研究室内の研究実績」です。
研究実績がわかると、
「権威のある学会への論文投稿をしているか」
「海外の学会への投稿が盛んか」
「教授や所属員は優秀なのか」
ということが見えてきます。
今後自身が研究で実績を上げていきたいならぜひ見るべきポイントですよね。
ポイント⑤:コアタイム等の研究室生活
5つ目は「コアタイム等の研究室生活」。
研究室生活も大事で、実際の就職活動に関わるからです。
例えば、コアタイム。
通常研究室では9時から17時までは研究室で研究をしていなさいという「コアタイム」というものがあったりします。
コアタイムもメリットはあるでしょうが、個人的にはない方がいいと思っています。
理由としては、ぼくはコアタイムがなかったおかげで、ブログをする時間を確保できたり、視野が広がったからです。
やっぱり研究に固執しすぎるとより視野が狭くなるんですよね。
自分の視野を広げるためにも、研究室生活に余裕があるのかを調べておくのをオススメします。
番外編:ブラック研究室を避ける方法
番外編として、ブラック研究室を避ける方法も解説しておきます。
上記の5つのポイントが抑えられているからと言って研究室がブラックだったら嫌ですよね、、、。
ブラック研究室の主な特徴が以下。
- 拘束時間(コアタイム)が長い
- 教授が全く指導しない
- 雑務ばかりやらされる
- 研究実績が伴わない
- パワハラ・モラハラ・セクハラがある
上記を見極めるためにもやっぱり先輩の話を聞くことが一番ですね。
特に上記の5つどれか当てはまっていたら、要チェックしたほうがよいです。
就職活動を有利に進める研究室の使い方
続いて、研究室に配属後の話をします。
研究室を上手に利用すれば、就職活動を有利に進めることができます。
具体的には4つの方法があります。
就職活動を有利に進める研究室の使い方
- 研究室で就職先の推薦をもらう
- 研究室で就職先のコネをもらう
- ガチで研究をがんばる
- ホワイト研究室に入って、新しいスキルを学習する
どれも大事なことなので、ぜひご覧ください。
研究室で就職先の推薦をもらう
研究室にも推薦による就職があります。
大学の推薦と違うのは、研究室の教授による推薦であることです。
教授自身が企業と強いコネクションをもっていて、推薦してくれるという制度?仕組み?ですね。
実際にぼくも第一志望の最終面接において、教授による推薦を利用しました。
とはいっても、「この学生は優秀だぜ」っていう紙ペラを作ってもらうだけなんですけどね笑
便利ですが、デメリットもあります。
それは就職後に辞めにくいということです。
推薦は教授(研究室側)と企業の信頼関係で成り立っているもの。
なので、自分がすぐに就職先を辞めてしまうとすると、研究室の評判が下がる危険性があります。
大学院卒は就職において有利?【学部卒との違いも解説】
続きを見る
研究室の就職先のコネをもらう
推薦とは違い、普通に教授から就職先のコネをもらうパターンもあります。
やっぱり顔の広い教授だと、各企業から求人情報が届くんですね。
もちろん、正式に面接を受けたりする必要もありますが、使えば簡単に就職先が決まります。
実際、ぼくの研究室の先輩も公務員がダメだったあと、教授からの紹介で10,11月過ぎくらいに就職先を決めていました。
コネも楽な選択肢ですが、教授側に求人がくるということはそれだけ人気がない就職先ということです。
それがいいか悪いかは置いといて、きちんと企業のリサーチはするべきだと思います。
ガチで研究をがんばる
一番理想的な方法ですが、「ガチで研究をがんばる」というのもオススメです。
例えば、海外の学会に論文投稿したり、日本の企業とコラボして研究を進めたり、など。
そういった実績は就職活動において武器になります。
なので、推薦やコネといった小手先のテクニックを使う前にまずは研究に没頭してみるのも面白いかも。
» 【2023年】論文の執筆に役立つおすすめ本5選【大学院生向け】
ホワイト研究室に入って、新しいスキルを学習する
最後は楽な研究室に入って、新しいスキルを学習するという方法。
これはぼくがやっていたことです。
ぼくの研究室はコアタイムなし、リモートで研究、そして教授がユルユルとかなり楽だったので、暇な時間にブログ活動を始めました。
その結果、月に数万円稼げるようになったし、ライティングやSEOという知識も身につきましたよ。
以上のように、副業やってみるでもいいし、起業してみるでもいいし、世界を旅するでもいいので、研究以外のなにかに没頭するというのもかなりオススメです。
そして、それは就職活動の際に「付加価値」となって役立ちます。
なお、自力で稼ぐことに興味ある方は、『大学院生におすすめのお金の稼ぎ方12選【バイトするな】』をチェックしてみてください。
「研究室と就職って関係あるの?」のまとめ
- 研究室と就職活動は大いに関係あり
- 研究室選びのポイントは「評判」と「教授の人柄」
- 研究室を上手に利用すれば就活を有利に進めることができる
いかがでしたか。
研究室を味方につければ、就職活動を有利に進めることができます。
先輩や教授によく話を聞き、慎重に研究室を選ぶ
→配属されたら、研究に没頭する
→研究以外にも没頭できるものを探す
この黄金ルートをたどれば、就職活動で困ることはないですね。
まさにぼくがこれとたどって、就職活動で困らなかったので。
参考記事
大学院卒は就職において有利?【学部卒との違いも解説】
続きを見る
研究室を上手に使っていきましょう。
それでは、また。
あわせて読みたい
【無料】大学院生向け就活サイトのおすすめ12選【注意点あり】
続きを見る