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研究室のコアタイムとは?メリット・デメリット・調べ方を解説

2022年6月22日

これから研究室選びを控えているけど、コアタイムってなんだろう。コアタイムがあるメリット・デメリットを知りたい。また、コアタイムがあるかどうかを調べる方法も知りたい。
悩んでいる人
うぃる
今回はこうした悩みに答えます。

本記事の内容

本記事の執筆者


本記事の執筆者(大学院生)

うぃる(@willblog13

この記事を書いているぼくは、2022年3月に大学院を修了し、現在は東京のとある大手企業で働いています。

そんなぼくですが、ぼくの研究室にはコアタイムはありませんでした。
なので、「コアタイムがあったらよかったのに・・・」と思う点と「コアタイムがなくてよかった」と感じた点がどちらもありました。

今回は、コアタイムがあったぼくの友人の意見をベースに、コアタイムのメリット・デメリットについて解説していきます。

また、必要に応じて、コアタイムがなかったぼくの実体験を交えたので、双方の視点で見れるようにしました。

これから研究室選びを控えている方はぜひこの記事でコアタイムのメリット・デメリットを知ってください。

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研究室のコアタイムとは

研究室のコアタイムとは

そもそも研究室のコアタイムについてあまり詳しくない人のために、研究室のコアタイムの概要を解説していきます。

特に気になるのはコアタイムの平均時間や他の生活との関係だと思うので、その点も詳しく解説しています。

研究室のコアタイムとは拘束時間のこと

大前提として、研究室のコアタイムは拘束時間のことです。

会社でいうところの規定の勤務時間のことですね。
例)9:00~17:30

なぜコアタイムがあるのかというと、教員の出勤時間と生徒の研究時間をすり合わせるためです。

やっぱり薬品等を使うような実験がある場合、教員が監督を務める方が適切ですよね。

とはいえ、最近はそういった背景関係なくコアタイムを設けている研究室も多数あるようです。

研究室のコアタイム平均時間

研究室のコアタイム平均時間はおよそ7~8時間くらいです。

実際にデータがありますので引用します。

研究室のコアタイム平均時間

「コアタイムあり」と回答した大学院生は28.5%(文系3.6%・理系33.4%・医歯薬系38.3%)。修士課程は31.3%に対し博士課程は18.5%であった。コアタイムの開始時刻は修士課程が10時台、博士課程は9時台が最も多く、平均時間は修士7.8時間、博士8.5時間と差が表れた。

引用:院生の1日|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

上記は大学生協のホームページから引用したものです。
修士と博士で少し違いはありますが、おおよそコアタイムは7~8時間というのが普通みたいです。

コアタイムで長時間拘束するのは違法ではないの?

長時間拘束されるのは違法なのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、結論違法ではありません。

なぜなら、あくまでもコアタイムは教授が都合で勝手に設けているものだからですね。

「コアタイムが嫌だ!」

という人は教授に直接打診するか、後述するように無視するかの2択を取るのがいいかと思います。

研究室のコアタイムと授業・アルバイト・就活の関係

研究室でコアタイムがあると他の生活にも影響が出てきます。

もちろんコアタイムは研究室によってそれぞれですが、一般的なコアタイムを想定して授業・アルバイト・就活の関係を見ていきます。

コアタイムと授業の関係

結論、授業ならコアタイム中でも抜けてOKです。

しかし、研究室側にも年間行事などがあります。

なので、事前に「この曜日のこの時間に授業があるよ」と教授に伝えておくことが無難かと。

コアタイムとアルバイトの関係

多少スケジュールはきつくなると思いますが、アルバイトするのは問題ないです。

コアタイムが9:00~17:00だとしたら、コアタイム終了後に夜のアルバイトに行けます。

ですが、大学院とアルバイトは両立できるけどオススメしません【理由は3つ】でも書いているとおり、個人的には大学院生は外部のアルバイトやらなくていいというのが本音です。

その理由と代わりにやるべきことは『大学院生におすすめのお金の稼ぎ方12選【バイトするな】』にまとめました。

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コアタイムと就活の関係

コアタイムがある学生の方が、コアタイムがない学生に比べて就活をしにくいと感じているそうです。

以下のデータは株式会社POLが全国の理系大学院修士2年生155人を対象に実施した「就職活動に関する調査」の結果です。

コアタイムと就活の関係
引用:【理系就活動向】研究室のコアタイムが就活に与える影響を調査!|株式会社POLのプレスリリース

上記の結果でどう感じるかは人それぞれですが、個人的にはたしかにコアタイムがない方が就活の自由度は上がるかなと思います。

大学院生の効率的な就活スケジュール方法【就活の開始時期は?】で解説しているとおり、就活はそこそこやることもあるし、スケジュールも調整する必要があります。

なので、就活に力を入れたい人はコアタイムなしの研究室に進んだほうが無難かと思います。

大学院生の効率的な就活スケジュール方法【就活の開始時期は?】
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研究室のコアタイムは無視してもOK

ここまでコアタイムについて書いてきましたが、ぶっちゃけ研究室のコアタイムは無視してOKです。
なぜなら、コアタイムは教授の都合で設けられているものだから。

特に国とか大学の規定で決まっているわけではないので無視しても問題ありません。

実際にぼくのコアタイムがあった友人も余裕でサボっていましたし笑

が、無視しまくると教授との関係が悪くなる可能性は高まります。

教授との関係が悪くなると研究や就活に支障がでる可能性が高まるので、教授との関係性は大切にしつつ適度にコアタイムを無視していきましょう。

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研究室にコアタイムがあるメリット

研究室にコアタイムがあるメリット

早速、研究室にコアタイムがあるメリットに関して解説していきます。
コアタイムがあるメリットは以下の3点。

  • 規則正しい生活リズムができる
  • 研究が着実に進捗する
  • 研究室のメンバーと仲を深めやすい

それぞれコアタイムがなかったぼくの視点も踏まえて解説していきます。

規則正しい生活リズムができる

当然ですが、◯時から◯時まで研究室に来るという決まりがあると生活のリズムが整ってきますよね。

実際、大学院生は生活リズムが壊れがちです。

ぼくの研究室の先輩も、ある日は朝の9時に来たり、ある日は夜の9時に来たり、時には研究室に寝泊まりしたりなどめちゃくちゃでした。

研究をがんばるあまり体を壊しては本末転倒です。
なので、生活リズムを整えて健康的に研究に励めるのはコアタイムがあるメリットかなと思います。

研究が着実に進捗する

コアタイムにより「研究しろ」という時間が定まっているので、研究は着実に進んでいきます。

ぼくの場合はコアタイムがなかったので、サボって研究を全く進めない時期とか、逆に締め切りに合わせて一気に進める時期があったりとか進捗具合が乱れました。

また、進捗が乱れるとメンタル的にも不安になってくるのであまりオススメはできません。

なので、コンスタントに研究が進んでいく方がいいなと思う人にとってはコアタイムが有効かと思います。

研究室のメンバーと仲を深めやすい

研究室メンバーと仲を深めやすいというのは大きなメリットかと思います。
なぜなら、大学院生は孤独になりやすいからです。

そんなときに研究室メンバーと仲良くやっていると、研究の辛さや就活の悩みなどを共有できるので、メンタルが安定するはずです。

ぼくの場合は、大学院生時代かなり孤独を感じたので、時には辛いときもありました。

「孤独無理!」「チームプレイの方が好き!」という方はコアタイムありの研究室がおすすめですね。

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研究室にコアタイムがあるデメリット

研究室にコアタイムがあるデメリット

続いて、研究室にコアタイムがあるデメリットに関して解説していきます。
コアタイムがあるデメリットは以下の3点。

  • 暇が出来づらい
  • 逆に暇なのに行かないといけない場合もある
  • 柔軟な時間の使い方がしにくい

それぞれ解説していきます。

暇が出来づらい

当然毎日のように拘束時間ができるので、自分の自由に使える時間が少なくなります。
まあ、やっていることはほぼ毎日定時働いているサラリーマンと同じですからね。

誰しも物事をゆったり考えたり、自分を見つめ直すためにも暇な時間は必要です。

研究が多忙すぎて、自分の将来について考える余裕がないのは就活においてマイナスになります。

しっかり自己分析をして、自分を将来を考えたい方はコアタイム無し研究室のが方がオススメです。

参考記事

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逆に暇なのに行かないといけない場合もある

コアタイムがあるということは逆に何もやることがなくても研究室に行かないといけないわけです。

暇ができにくいというデメリットにもつながりますね。

ただ研究室にいってボーっとするだけでは時間の無駄です。

それだったら大学院生が在学中にやるべきこと5選【やらなくていいこと3選も紹介】で紹介しているようなことをやったほうが有意義ですね。

こうした空き時間でどれだけ頑張れるかが大学院で成長するポイントとなると思います。

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柔軟な時間の使い方がしにくい

コアタイムがあるがゆえに、柔軟な時間の使い方がしにくくなりますね。

例えば、お店とかが混んでいない平日の昼間とかに外出できるのは大学生・大学院生の特権ですが、それもしにくいですよね。

最近では、社会人でもフレックス制度があるくらいなので、コアタイムという概念はちょっと古くなってきているのではというのが個人的な意見です。

せっかくの最後の学生生活を少しでも自由に楽しみたい人はコアタイムありの研究室には入らない方がいいかと思います。

行きたい研究室にコアタイムがあるかの調べ方

行きたい研究室にコアタイムがあるかの調べ方

ここまでの内容を見ると

「自分は自己管理が上手じゃないからコアタイムがあったほうが良さそうだな」
「もっと自由な時間がほしいからコアタイムはいらない!」

といったようにあなたなりの意見を持つと思います。

しかし、意外と希望する研究室にコアタイムがあるかどうかはわかりにくいですよね。

なので、今回は希望する研究室にコアタイムがあるかどうかの調べ方についても解説していきます。

①研究室のホームページで情報収集する

1つ目の方法は「研究室のホームページで情報収集する」ということです。

実際、今回の記事を作成するにあたって、いろいろな研究室のサイトを見てきましたが、案外書いてあるものですね。
具体的には、学生からのQ&Aみたいな欄に書いてあったりします。

希望する研究室の名前を知っているのであれば、「◯◯研究室 コアタイム」という感じで調べれば情報が出てくると思います。

では、ホームページでわからない場合はどうすればいいのか。それが②、③の方法になります。

②大学院説明会に参加する

2つ目は「大学院説明会に参加する」です。
大抵の大学では、学部生に向けて「大学院説明会」なるものを開催するはずです。

内容的には主に以下のようなものが話されます。

  • 大学院とは
  • 大学院の年間スケジュール
  • 大学院生の1日のスケジュール

特に先輩大学院生が大学院に進学するメリット・デメリットを話してくれたり、コアタイムの情報を含めた1日のスケジュールを話してくれたりするので、かなり意味のある説明会となります。

実際、ぼくも学部生のときは説明会に参加したし、大学院生になってからは説明する側で参加していました。

もしコアタイムについて言及がなかったら、発表が終わったあとにでも自ら聞いてみるのがいいと思います。

③実際に研究室に訪問してみる

3つ目は「実際に研究室に訪問してみる」です。
これが一番手っ取り早いのかなと思います。

理由としては、コアタイムの情報を聞けるだけでなく、実際にその研究室ではどんな活動が行われているのかわかりやすいからです。

ぼくも研究室配属前に見学に行きましたが、そのときに先輩が本音でいろいろ話してくれたので、研究室配属後も後悔することはなかったです。

その他就活状況や研究室のスケジュール等を聞くだけでも意味があるので、研究室訪問は必ずやっておくようにしましょう。

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以上、研究室のコアタイムについて網羅的にまとめてきました。
もし今回の情報が役立ったのなら幸いです。

それでは、また。

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